パンくずリストカスタマイズの終焉
5年ほど前にはてなブログに階層型のパンくずリストを設置して、Googleに認識させるスクリプトを公開したのだけど、data-vocabulary.org を利用した方式が利用できなくなったとのこと。
公式機能にパンくずが実装された時点で役目を終えたものであって、自分でも利用していなかったから気づいていなかったのだけど、それによって警告メールが来る事もあるとのこと。申し訳ありませんが、今でも使っている方はリンク先の方式に直していただきたく。
過去ログ改竄と今でも使えるテクニックの乖離
以下は愚痴。直しても良いのだけど、もっと良い方法がある中で中途半端に手を入れても仕方がない。そもそもはパンくず機能自体がなかったとか、JavaScript で書き換えた構造化データをGoogle Bot が読めるようになったという歴史的な経緯の日記であって、現在でも有効なテクニックとして広がって、あまつさえ「修正されてない」と言われるのは厳しくも感じる。
どうやら「閲覧数を増やすために過去ログを整理しましょう」というノウハウがブログやYouTuberに有るらしくネット古参老人としては「すべての過去ログがほぼゼロコストで保持できるのがネットの良さじゃなかったのか……」とカルチャーショックを受けている。
過去ログがノイズになるのはわかる。
この手の話は「ノイズになった過去ログ」の最たる物なのかもしれないが、だからと言って過去ログを実情に合わせて改竄していったら当時の経緯が消えてしまう。注意書きを追加することにはするけれど。
間違えと矛盾と変化を抱えうるのがブログ
パンくずリストは、当時は新しかった方法が古くなったという経緯であって、最初から古い方法を選択していた訳ではない。他にもはてなブログが https 可能になったのも2018年のことで、2014年時点の記事を持ってきて https に対応していないと言われて困ったりもする。
長期的なメンテナンスをする気がないなら公開するなというのもひとつの話なのかもしれないし、今後はそういう免責を積極的に書いていくこととしたい。その一方で過去ログを現在の視点で消したり改竄していくのが正しいブログのあり方だというのも寂しく感じる。一人の人間の間違えと矛盾と変化を抱えうるのがブログのあり方だとも思うから。
- 作者:染谷 昌利
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2013/06/21
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