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『女子高生の無駄づかい #1「曲がれヒザ!ヒジキ!」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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[新]女子高生の無駄づかい #1「曲がれヒザ!ヒジキ!」[字]
キラキラした青春ナシ…甘酸っぱい恋もナシ…暇を持て余した女子高生=JKたちの、ハナクソレベルの日常を描く超挑戦的コメディー!
詳細情報
◇番組内容
ひときわキラキラ感のない3人の女子高生・バカ(岡田結実)、ヲタ(恒松祐里)、ロボ(中村ゆりか)。彼氏が欲しい。でも女子高じゃ男がいない。イケメン教師に期待するも担任のワセダ(町田啓太)はゴリゴリの“女子大生派”宣言。クラスメイトも重度の中二病・ヤマイ(福地桃子)、優等生すぎて面白みゼロのマジメ(浅川梨奈)など超個性的な面々ばかり。やばくね?…暇を持て余したJKたちのハナクソレベルの物語が開幕!
◇出演者
岡田結実、恒松祐里、中村ゆりか、福地桃子、浅川梨奈、畑芽育、井本彩花、横山涼/内藤理沙、町田啓太、大倉孝二
◇原作
ビーノ『女子高生の無駄づかい』(角川コミックス・エース刊)
◇脚本
田辺茂範
◇監督
山本大輔
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】貴島彩理(テレビ朝日)、本郷達也(MMJ)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/jyoshimuda/
☆Twitter
https://twitter.com/jyoshimuda2020
☆Instagram
https://www.instagram.com/jyoshimuda2020/
◇音楽
田渕夏海、中村巴奈重【主題歌】
Little Glee Monster『STARTING OVER』(Sony Music Labels)
♬~
(女子高生)えっ やば~い!
Ren 日本に来るんだって。
(女子高生)はい オッケー?
撮るよ!
(女子高生)こっち見て!
はい カップル。
さっきの上げたんだ。
(男性)めっちゃきれい。
♬~
(田中 望)あのさ
今から すごい事 言っていい?
(菊池 茜)そういう事 言う奴の
すごい事って大抵くだらないよな。
いや マジですごい。 んー…。
どれくらいすごいかっていうと
うなじのにおいって 自分で…。
いいから 早く言え。
あのさ… うちらってさ…。
今がピークなんじゃない?
いやいやいや…
ここからだから すごいの。
ねっ? もうちょっと興味持とう?
うちらってさ 客観的に見てもさ
中の下ぐらいっていうか
性格も腐ってるし お世辞にも
モテるとは言えないじゃん。
そんな我々が持つ唯一の武器は
そう! 若さですよ!
タピオカとか 並んでまで
飲みたいと思わなくても
SNSで 「いいね」がもらえる
写真が撮れやしなくても
若さ! 若さだけは 神様から
平等に与えられてるわけですよ!
…って事はさ
今しかないんじゃない?
最大の武器を持つ今が最強で
今 頑張らないと
この先 一生
彼氏とか できないんじゃない?
どう? なんか
すっごい衝撃だったっしょ?
危機感あおられるっつーか。
すげえ。
でしょ?
すげー頭悪そう。
あ… あ…
ロ… ロボは どう思った?
(鷺宮しおり)すごいと思った。
やっぱ ロボは…!
自分で 自分を
中の下と過大評価してる辺りが
すごいと思った。
えっ? 下? えっ? 下…?
って事は 下の…? 下の…!?
彼氏をくれーーーーー!!
♬~
♬~
〈パンはパンでも
食べられないパンは
パンツ〉
〈女子高生は女子高生でも…〉
〈いやはや
「今どきの女子高生は」などと
よく言ったり
言わなかったりするが
私も その昔
今どきの女子高生だった…〉
嘘だろ…?
えっ どういう事?
マジかよ!?
(百井咲久)なんだよ?
(奏)あの…?
♬~
なんで…?
なんで 女しか いねーんだ!?
女子高だからでしょ。
今 彼女は なんと?
女子高だから。
じゃあ ここ…。
女子高かよ!
共学じゃないのかよ!?
校名が女子高だろ。
まず 受験の時
学校名で気づくだろ!
そういう名前の学校だと
思ってた…。
もう 男子との出会い
絶望的じゃん。
高校入ったら モテまくって
イケメンの彼氏
できるはずだったのに!
問題は そこと思ってるんだ。
じゃあさ
先輩も後輩もOBも 全員 女子!?
OBじゃなくて OGだけどな。
それ 先に言ってよ。
こうなったら
教師に期待するしかないじゃん。
若くてイケメンの教師…。
(教頭)月末には PTA総会も
控えておりますので
準備をしておいてください。
(教頭)それでは 皆さん
えー 本日から新年度となりますが
よろしくお願い致します。
(一同)よろしくお願いします。
あっ 佐渡先生。
(教頭)佐渡先生は
女子高は初めてですよね?
(佐渡正敬)ええ。
まあ 女子高っていうのは
独特のノリといいますか…。
特に 佐渡先生のような
若くてイケメンの先生が
赴任すると 浮足立つというか…。
ハハ… まあ
生徒から からかわれるような事が
あるかもしれませんが
その辺 うまくお願いします。
そうですね。
(シーキョン)最近の子って
本当 口が立つっていうか
はなから 大人をなめてる感じ
っていうか…。
まあ 誰にでも
そういう時期は訪れますから…。
彼女たちが 立派な じょ…。
(せき払い)
じょ?
大人になるよう見守るのが
我々の仕事ですから。
♬~
えー これから1年間
この1年2組を担当する佐渡です。
(大王イカ)やばい…。
(ボンド)イケメン…。
(45℃)ありでしょ。
きたよ。 きたよ これ…!
まず初めに 君たちに
言っておきたい事がある。
《おっ やっとりますな》
《真面目そうな先生でよかった》
私は
女子大生派だ。
ん? 今 なんと?
女子高に赴任するという事だけで
しばしば 周囲から
羨望のまなざしを
向けられる事がある。
知人には 「こっそり手を出せば
ばれないって」とか
「紹介してくれ」などと
馬鹿げた事を言う奴もいるが
何度でも言おう。
私は女子大生派であると。
《さ… 佐渡先生…
いきなし なんちゅう宣言を!?》
私が 有名大学卒 現職は公務員
眉目秀麗で 27歳 独身 彼女なし。
これは紛れもない事実だ。
私に恋心を抱くのは
致し方のない事なのかもしれない。
…が あいにく 私には
その気が1ミリもないという事を
どうか 肝に銘じておいてほしい。
それと もう一つ
私に脈がないからといって
他の男性教師たちに妥協する事は
お勧めしない。
少ない選択肢では
たとえ2番人気であっても
世間的なレベルからすれば
かなり低いからだ。
《せ… 先生!?》
(佐渡)女子高という
閉鎖空間の中で長く過ごすと
ある時から あの教頭ですら
ちょっと ありなんじゃないか
って錯覚に陥る時も来る。
…が 先に言っておこう。
やめておきたまえ。
《ん? えっと…?》
《私も彼女たちの恋愛対象だと
忠告しているわけですよね?》
《あれ?》
そもそも こっちは
手ぇ繋いだだけで犯罪者扱いだ。
それで通報されたら
もう 人生パーだろ…!
しょせん 女子高生との恋愛なんて
ファンタジーなんだよ!
こっちだけ リスク
高すぎんだろうが! アホー!!
ハア…。
(ため息)
以上だ。
《駄目だ》
《駄目だ》
《駄目だ》
《駄目だ》
《駄目だ》
《駄目だ》
(しおり・茜・望)
《この担任 駄目だ》
《佐渡先生は
自分の趣味趣向を語ったまで》
《これは あくまで
赴任初日の自己紹介の範疇》
《私だって 女子大生が
好きか嫌いかと問われれば…》
《いや そういう事じゃないっ!》
《そういう事じゃないが…》
《信じましょう。 先生の
「女子大生派」という言葉》
(教師)えー 中島敦は
1909年 明治42年に生まれた
小説家で
高校の教員として働く傍ら
執筆していましたが…。
(ため息)
《鷺宮は
真面目にノート取って…》
《ん?》
《迷路?》
《しかも
すっげー複雑で細かい!》
《こいつ… 天才か!》
(佐渡)
(x+y-z)×(x+y+z)…。
《菊池は 何 考えてんだ~?》
(佐渡)(x+y)・…。
《どうせ
BLの事ばっか考えてんだろ》
《こいつ 本当 BLの事しか
頭にないからなあ…》
《かわいそうに》
(佐渡)おい 田中。
お前 今の説明 聞いてたか?
さっきから ボーッとして。
今 何考えてた? 言ってみろ!
えっ 今…?
今はBLの事を考えてました。
…あっ 違う!
BLの事を考えてたのは
菊池さんで 私じゃないんです。
はあぁっ!?
そうなのか? 菊池。
えっ… ち… 違います。
違います! 違います!
全然違いますから!
ふうん?
(教師)それでは
訳していきましょう。
トム 明日のテストの準備は
もう終わったの?
ここで重要になる yetの部分。
この部分のyet…。
(ため息)
《えっ 嘘? 泣いてる?》
《これは…!》
《自分の作った迷路で
絶望してる!》
フッ… フフフ…!
《…と思いきや 歓喜!?》
すげー事に
気づいちゃったんだけどさ…。
うちがモテないのは
お前らのやばさが
原因なんじゃないかって。
このまま うちのJK生活が
終わっちまったら
お前らだって
うちに申し訳ないだろ?
という事で これからは
他の奴らと つるもうと思う。
♬~
なあ なあ! お前!
お前 うちと一緒のクラスだよな?
本当に高1か?
小学生に よく間違われんだろ?
てめー! なめんじゃねえぞ!
名前さ ロリって呼んでもいい?
えっ… は… はあ!?
いいだろ? かわいいし。
ふざけんじゃねえ。 全然よくねえ。
かわいくもねえ!
な… なんのまねだよ。
怖くない 怖くない。
はあ?
うっ…! フフッ…。
ほらね… おびえていただけ
だったんだよね?
テトじゃねえよ。
てめえ 言っとくけどな
そんな ろくでもない事ばっか
やってっと
お前ん家だけ 今年
サンタさん来ねえからな!
…なんだよ?
ボケ… だよな?
はあ!?
ちょ… ちょ 待てよ おい!
おいで。
だから テトじゃねーよ!
肩 乗らねーよ!
うん。
あっ…。
お前 うちと一緒のクラスだよな?
(山本美波)えっ…?
さて どうだったかな?
たとえ そうだとしても
僕は 誰とも
パーティーを組む気はないがな。
悪いけど 僕
群れるの好きじゃないんだ。
あっ…。
もし 君がドラゴニア民族の
魔導士だというなら 話は別だが。
待てよ!
なあ これ 取っていいか?
いいだろ? なあ! なあ!
(美波)やめよ!
悪しき封印が解かれれば
この世は
混沌と絶望が支配する事になる。
本当に怪我してんの?
触るな!
お前は 魔王の真の恐ろしさを
知らないのか!?
お前… 病んでるな。
(美波)フフッ…。
病んでるのは
この世の中のほうさ。
♬~
なんだ? これ。
お前の名前のとこだけ
線引いてあんぞ。
(奏)えっ?
ああ… これが名字でして。
名字!? なんて読むの?
ぼう…? ぼう? よこぼう?
マイナス? あっ ひくか!
(一 奏)漢数字の一と書いて
にのまえと読みます。
にのまえ?
二の前が一だから にのまえ
だそうです。
ああ~ なるほど。
珍しい名字ですよね。
確か 全国に400人ほどしか
いないらしくて
熊本や新潟に多いみたいですね。
語源は 諸説ありますが
一の村 一の坪 一の庄などの
当て字と聞いた事があります。
どうしたんですか?
ま… 真面目…。
マジ真面目… マジ真面目…
マジ真面目な奴…。
うわっ!
(物を落とす音)
(久条翡翠)あっ
ごめんなさい ごめんなさい…!
私なんかが歩いてたから…!
こっちこそ。
なんか落ちたけ… ど…。
♬~
(翡翠)あっ これは
このあとの儀式で使おうかと。
わっ… わ わ わ わ わ…
わあ~~っ!!
ふう~。
やべー奴しか いなかった。
お前らのほうがマシ!
…おい。
えー 発表します。
私の完全なる独断と偏見と
インスピレーションで
このクラス全員に
あだ名を付けてみました。
…といっても
まだ入学したばっかで
ほとんど
ろくに話した事がないから
イメージだけど どうだろうか?
お前… 暇だろ。
フッ…。
あっ… あの担任って
早稲田出身なんだ。
っぽいじゃん。 知らんけど。
適当かよ!
インスピレーションって
言ったろ~?
あっ あと ロリだろ
ヤマイだろ
マジメに マジョ。
あっ お前らのも考えたぞ。
菊池は キモヲタだから
ヲタ。
はあ!? キモくねえし!
鷺宮は
感情が死滅してるから
ロボ。
ああ~!!
いいですね! あなたたちだけ
キャラがあって!
次 前触れもなく
でっかい声 出したら ぶつ!
クラス全員のあだ名 考えたのに。
見て 見て。
あと一つ
うちの所だけ空いてるんだよ。
わっちも欲しいねん…。
なんかないかいな?
キャラっつーか 個性っつーか?
早速 謎の関西弁と一人称で
個性出してきた。 うぜえ。
ザコキャラ。
そうそう そういうの。
もっと くれ!
受け入れるんだ…。
二頭身。 家がくさそう。 大気汚染。
ゴリラ。 たんぱく質。
歩く不協和音。 家族が裸族…。
おいおい ちょちょちょちょ…
ちょっと待って!
そんな 急にキャラの応酬されても
ちゃんと吟味できないし。
実際 そのあだ名で
やってみてもいい?
おはよう!
おはよう 二頭身。
二頭身 おはよう。
あっ 二頭身 宿題やってきた?
ふんふん…。 うんうん…。
次を。
♬~
大気汚染
スカートが めくれてるわよ。
あっ 大気汚染。
ふんふん…。 ほうほう…。
次を。
んっ。 家族が裸族も食う?
家族が裸族 好きでしょ?
あれ?
家族が裸族 ちょっと太った?
でも そのほうが
家族が裸族っぽい。
ふんふん…。 ほうほう…。
あっ?
さりげなく 悪口 交ざってねえ?
お前の悪口センサー
どうなってやがる。
完成。
♬~
ああ… 彼氏欲しい…。
女子ばっかで出会いがねえ!
どこ行きゃ 出会えんだよ。
バイトでも したら?
他人に こき使われるのとか
マジ無理。
バイト以外で なんか出会いある?
友達の紹介とか。
友達の… 紹介…。
お前らに イケメンの友達がいると
思えねえ。
どういう意味だよ!
…っつーかさ
そーゆうんじゃなくて
もっと こう
運命的な出会いがしたいんだよ。
例えば?
昔 引っ越してった幼なじみと
久々に再会するとか。
オッス。
えっ 嘘…?
変わんねーな この街も。
お前の泣き虫も。 フッ…。
フフ…。
お前 幼なじみ いないじゃん。
そもそもね。
よく行く図書館で
同じ本を取り合うとか…。
あっ…。
あっ…。
好きなんですか? ニーチェ。
いいよね ニーチェ。
お前 図書館 行かないじゃん。
一生ね。
交通事故に遭って
輸血が必要なイケメンが…。
(救急隊員)出血がひどいな。
こいつ 血液型ABの
Rhマイナスなんすよ!
なんだって!?
あの…。
あっ… あの 私…。
あっ… 意識戻ったんだ…。
君は どこかで会った気が…。
彼女だよ お前の命の恩人。
ちょっと
それは言わない約束…!
血液検査をすれば わかるよ。
♬~
お前 AB型じゃないじゃん。
がっつり O型よね。
あと…。
(望の声)超売れっ子アイドルが
お忍びで買い物してる時に…。
痛っ…。
痛えな…!
やっべ! 騒がれる!
ちょっと! よそ見してたら
危ないじゃないの!
えっ? 俺の事 知らないのか?
(カメラのシャッター音)
やばっ! おいでなすった!
ちょっ… ちょっと!
あり得ないっつーの!
どうでもいいから
早く謝んなさいよ!
俺を知らない上に
そんな口 利くなんて…!
おもしれー女!
って言われたり…。 フフ…。
高級レストランで プライドの高い
シェフの出した料理を…。
♬~
もう下げてもらって結構よ。
ちょ 待てよ!
まだ グリーンピース
残ってんじゃん。
私に グリーンピースの一つも
食べさせられないなんて
しょせん その程度って事ね 坊や。
ふ… 二つ星の俺が
こんな屈辱…!
あのマドモアゼル…!
フフッ…。
おもしれー女じゃん。
また おもしれー女かよ!
そのフレーズ 気に入りすぎだろ。
…ってか
どっかで見た事ある設定。
三枚目のヒロインが
イケメンを落とすには
おもしろ路線
攻めるしかないだろ?
ギリギリ
三枚目の自覚はあるのね。
あと…。
《まだ続くのかよ!》
(望の声)土砂降りの雨の中
子猫が捨てられてて…。
お前も 帰る場所がないのか?
にゃん。
どうせ また「おもしれー女」だろ。
それは引く。
(望の声)…って言われて。
引くのかよ。
いや 引くのが正しいよ!
(望の声)でも…。
懐の広い この俺を
ここまで引かせたのは
お前が初めてだ。
フッ…。
おもしれー女。
…ってなって。 ウフフッ。
《クソッ!
結局 「おもしれー女」だった》
あのさー
さっきから黙って聞いてりゃ
急に告白されるのばっかで
全部 受け身じゃん。
ちょっとは努力する気ねーの?
はあ? あるわけないだろ!
怒りむき出しね。
だって…
だって うちは…
一切努力せずに ありのままを
好きになってもらいたいから。
フッ…。
(風の吹く音)
(2人)おもしれー女。
♬~
おもしれー女。
(大学生)おもしれー女。
おもしれー女。
(アイドル)おもしれー女。
おもしれー女。
おもしれー女。
(鳴き声)
(一同)おもしれー女。
ウフフフッ…。
フフフッ… ンフフフッ。
(よだれをすする音)
ウフフフッ…。
♬~
〈この 大きな荷物を
持っているのが ロボ子〉
〈動物好きの子なんですが
家庭の事情から
この 遠い親戚の家に
やって来たのです〉
(お嬢の父)おお~
よう来た よう来た。
さあさあ 上がれ上がれ。
(お嬢の父)
遠い所をよう来んしゃった。
ロボ子です。 今日から
よろしゅうお願いします。
(お嬢の母)寒かっちゃろーに。
一人で偉いのうて。
(お嬢の父)ほら お嬢も挨拶し。
(お嬢)何?
この 感情の死滅した子。
気持ち悪い!
(お嬢の父)ああ ごめんね。
上がれ 上がれ。 ねっ。
なんで うちの部屋
あんたと一緒に使わなあかんの?
いい? こっから こっちは
うちの陣地やさかい
ロボ子は入らんどいて!
はい。
…フンッ!
はあ…。
微生物だけが うちの友達や。
〈この瓶の中にいる微生物が 私〉
〈のちに 大事件を引き起こして
しまうのですが…〉
(瓶が落ちた音)
あっ…!
ああっ お腹が… うぅ…。
お腹が痛い…!
あっ… まさか…!
痛い 痛い…。
お嬢様!
ああ 痛い…!
〈ロボ子は 一晩中
お嬢を看病し続けました〉
おさまれ…。
〈その甲斐あり…〉
ロボ子…。
あんたに謝らんとな。
あと お礼も…。
あ… あんたのペットやろ?
うち 飲んでしまったさかい。
でも いろいろ頑張って
なんとか戻したから!
ペットやない。
微生物は友達や。
友達…?
お嬢の腸内細菌もおるかもな。
うちも… なれるかな?
あんたの友達。
当たり前や。
〈こうして ロボ子 お嬢
そして 微生物の私
2人と1匹の永遠の友情が
始まったのでした〉
〈けっぱれ! ロボ子〉
ああ… 駄目だ。
全然わからん!
なんだ?
どこが わからないんだ?
なんで… なんで うちが
こんなにモテないのかがわからん。
なんの問題を解いてるんだ?
お前は。
えっ 人生問題。
今は 数学の問題をやれ。
馬鹿たれが!
いや だってさ こんな
しょーもない方程式 解くよりも
「なぜ モテないのか」って
問題のほうが
人生においては
はるかに重要じゃないですか。
もし うちが この先 一生
誰からも相手にされなかったら
どうするんです!?
30分以内に5問 解け。
そうすりゃ
男が寄ってくるぞ~。
《やる気スイッチの押し方が 雑》
あっ そういえば 先生
前に 女子大生が好きって
言ってましたけど
女子大生の
どこが好きなんですか?
ああ… そうだなあ。
まっ 子供には わからんだろうが
強いて言うなら…。
就活生のリクルートスーツ
…だな。
(机を押しのける音)
おい これ見よがしに引くのは
やめなさい。
(ため息)
先生の話はいいから
早くプリントをやらないか。
へえ~い。
《リクルートスーツ…》
《その言葉を聞いて
安心しました》
《補習とはいえ
女子生徒と2人きり》
《心配で
様子を見に来ましたが…》
《わかります
就活生のリクルートスーツ》
《あなたは 真の女子大生好きだ》
♬~
あっ… 解けた。
何?
あっ… 解けた。
何?
なんだ…
やればできるじゃないか。
謎が解けた。
うち
モテてなかったわけじゃなくて
単に気づいてなかっただけかも
しれない。
一瞬でも期待した
先生の純情を返してくれないか。
小中の時 うちの事が好きでも
なかなか言い出せなかったり…。
いや もしかしたら
アピールされてたのに
うちが気づいてなかっただけかも
しれない。
やばい… こうしちゃいられない!
お… おい どこ行く気だ?
帰って 卒アルに載ってる男子
全員に当たってみます!
何が お前を
そこまでさせるんだよ!?
先生…
うちは
マジでモテたいんですよ。
待て!
急に お前から
訳のわからん尋問がくる
同級生男子の気持ちも
考えてみろ!
あっ… 脇にシミが。
何!? そんなはずは…!
隙あり!
♬~
《うん? 今のは
さっきの補習を受けていた…》
田中ーっ!
《ま… まさか 佐渡先生…!》
《リクルートスーツ好きに限って
そんな…》
山本 田中を見なかったか?
目に見えてるものだけが
全てではないんですよ。
そうか… 俺の目には
お前の髪色が 外国人にでも
なりたいように見えるが
それも違うのか?
先生…。
だって 僕の父は
アルターニャ王国民で
母は ドラゴニア民族ですよ。
じゃ 今度
戸籍謄本 持ってきなさい。
(佐渡)お前ら…。
田中 見たか?
幾度となく。
まあ いい。
ついでに菊池 お前 前より
髪色 だいぶ明るくなってるな。
スカートは短いみたいだし。
先生 だって 私…
父が栃木県民で
母が北海道民だから。
そうか。 なら 仕方ないな。
いや 仕方なくねーだろ!
そこは ツッコめって!
(走ってくる足音)
何もされてないか?
気をつけなさい!
は?
田中!
はあ…。
ここに いたのか。
なあ…。
田中?
もし…
小中の同級生全員
うちの事が好きだったら
どうすりゃいいんだよ?
田中 お前は…。
お前は…。
お前は…!
あっ? ああっ?
諦めるな。
あと 明日も補習な。
♬~
いい先生じゃないか。
♬~
あっ? 一つも諦めてないし
素材の良さで勝負してるし。
えっ? 私に ヲタの描いた漫画を
読んでもらいたい?
全裸になるくらい
恥ずかしいけど
漫画を読んで
感想を聞かせてほしい?
なぜ バカじゃなくて私に?
だって
あいつに見せたら 絶対…。
これ ヲタが描いた漫画?
頭の中 お花畑やん!
見るな!
あっ… ヲタ先生
背中にサインください。
ほらほら ヲタ先生~。
…ってなるだろ。
なるわね 間違いなく。
わかったわ。
そういう事なら 私が。
あ~あ。
♬~
君…。
えっ?
(抜こうとする音)
ああ… ちょっ ちょっと待って!
ちょっ ちょっと待って。
ちょっと待って…。
♬~
(カラスの鳴き声)
読んだわ。
ど… どうだった?
混迷する我が国のエネルギー政策に
異を唱えた提言の書ね。
面白いと思う。
あの… がっつり
少女漫画なんすけど。
少し気になったのだけど…。
どこ? どこ?
このシーン。
この2人 ここから 座ったまま
動いていないはずなのに
奥にある電子レンジ的なものが
次のコマで
ものすごい接近してる。
あっ でも 主人公の感情が
一定以上に高ぶると
近くにある電化製品を
引き寄せる能力があるとか?
ない。 そんなエッジの利いた
設定はない。
ただの作画ミスだ。
あと このシーン。
あっ そこは…
一応 この漫画最大の見せ場の
ラブシーンだけど…。
この人
膝が曲がらない呪いに
かかってるの?
その呪いを解くために
主人公が戦うってストーリーなら
もう少し序盤で
膝の伏線を張ったほうが…。
ううっ…!
絵の勉強して 出直してくる…!
(警察官)あれ あれ
「派出所」ってね 言いづらい。
えっ?
ちょっと言ってみ。
はつしゅしょ はつしゅしょ
はつしゅしょ…。
違う 違う 違う。
「はつしゅしょ」じゃなくて
はしゅつしょ。
えっ うち 今 なんて言ってた?
はつしゅしょ。
もう どっちだか わかんねえよ。
ちょっと待って 書くわ。
(ぶつかる音)
痛っ…!
ちょっと… ちょっと!
(カメラのシャッター音)
派閥の「派」に…。
ああ~!
ああ…。
《才能ある奴は 高校生でも
デビューしてたりするのに…》
(携帯電話の着信音)
(望の声)ヒマ過ぎて
自撮り極めてる。
かわいくない?
(ため息)
《自分が世間から評価されるって
どんな感じなんだろう…》
私も いつかはデビューして
アニメ化されて
さらに イケメン俳優で
実写化とかもされちゃって
夢の印税生活!
そんでもって
『ザンプ』作家と結婚した~い!
(着信音)
(リモコンの操作音)
(ため息)
やっぱ プロの道は厳しいよな…。
もっともっと
絵の勉強しなくちゃ…。
♬~
(犬の遠吠え)
♬~
(レオン)俺と まほちゃん
2人だけの時間だね。
(まほ)そ… そんな事 言われたら
緊張しちゃって…。
(カートの走行音)
なんだ!? 急に電子レンジが!
えっ!?
ごめんなさい!
おさまれ 私!
(終了音)
邪魔するな!
おさまれ 私!
クッソ! 邪魔するな!
おさまれ 私!
動かねえ! 邪魔するな!
おっさまれ!
まほちゃん。
レ… レオンくん。
やべー。
ん?
膝が… どうにも曲がらないんだ。
そ… そんな!
駄目だ! 俺の膝が…!!
おさまれ 私!
(電子レンジの終了音)
俺の膝が…。
曲がれ 膝!
俺の膝が…!
おさまれ 私!
俺の膝がーっ!
曲がれ 私…。 あっ 違う!
曲がれーっ!!
夢か…。
(携帯電話の着信音)
(着信音)
♬~
ちょっと待って。
マジで勉強すんの?
お前が テスト勉強しに
ファミレス行こうって誘ったんだろ。
そんなの口実に決まってんだろ。
なんのだよ?
ヲタを勉強させないための
こ う じ つ!
ロボは来ないのか?
ああ~ 誘ったんだけどさ…
うちが ロボが飼ってたペット
殺しちゃったら
すっげー怒ってさ。
ペットって お前…。
あんなにロボが怒るとはなあ。
…っていうか 昨日 人が
男を落とす自撮り送ってるのに
無視すんなし。
《私は なんで
こいつと一緒にいるんだろう》
《他人の足を引っ張る 意地汚さ》
《夜中に
変な写真 送ってくるし》
《ロボだって そうだ》
《私の漫画 こき下ろして…》
あ~あ なんか
ほうれん草のソテーじゃなくて
もっと分厚い肉とか
食いてーなー!
ヲタ なんか おごってくれよ
出世払いで。
出世できない奴に払う金はない。
ほら見ろ
この高速舌なめずりを。
ベロ ベロ ベロ ベロ ベロ…。
《バカもロボも
小学校からの腐れ縁だけど
なんで 今んなっても
友達やってんだろ…》
ベロ ベロ ベロ ベロ ベロ…。
ああ… 駄目だ。
ヲタがマジで勉強し始めた。
なんか… なんか策はないか?
スタッフー!
(チャイム)
《もしかして 私は
どうしようもない こいつや
感情の死滅したロボを
そばに置く事で
自分のほうがまともだって
安心感を得たいだけなのかな?》
あっ あの ピザとかにかけるやつ
なんてんだっけ?
あれの一番辛いやつください。
《だとしたら 私のほうが
結構 嫌な人間なんじゃ…?》
ヲタ 安心しろ 一人じゃない。
今度のテスト 一緒に
地の底へ落ちようじゃないか。
お前だけが落ちろ。
落ちぶれろ。
ちょっと トイレ行ってくる。
えっ…
うんこ? ビッグなやつ?
《いやいや いやいや
一個くらい… 一個くらい
あいつらにもいいとこが
あるはずだよ》
《ロボは 成績いいよな》
《うん うん》
《で バカは…
ああ 思い出せ!
バカのいいとこ…》
《…っていうか
ロボは成績だけか?》
《他にも魅力的なところ…》
…ないわ。
ヲタ 早かったな。 いいの出たか?
くだらない事
言ってんじゃねえ!
あっ… 飲んだ!
やった~! 引っかかった!
超激辛オレンジコーヒーコーラココアスカッシュ!
(せき込み)
ヘヘヘッ マジで飲んでる。
あっ ああっ…。
…えっ?
おい ヲタ…。
おい ヲタ…。
大丈夫か?
おい! ヲタ?
何 描いてんだ?
漫画?
ちょっ… 見んなよ!
いいじゃん! 別に。
何? お前
漫画家 目指してんの?
ち… 違えし!
違うのか?
つーか
そもそも なれるわけないだろ。
そんな甘い世界じゃないんだよ。
はあ?
そりゃ お前がなれないと思ったら
なれないけど
なれると思えば なれるだろ。
…えっ?
うちはなれると思うぞ。
ひじき…。
(望の声)おい… おい!
ヲタ しっかりしろ!
ああ… ひじき。
ひじきが どうした!?
おい ヲタってば!
ヲタとロボがいなきゃ
うちのJK生活
終わっちまうだろうが!
おい! ヲタ… ヲタ!
ヲタ…。
んっ…。
ヲタ…。
はい お水。
…ロボ。
また人類は 恐ろしい兵器を
生み出してしまったのね。
よかった 生きてて。
ごめん。 やりすぎたわ。
フフフッ…。
ほうれん草…。
えっ?
(笑い声)
(笑い声)
なんだよ~。
もういいよ… アハハハッ。
ああ… ロボもごめん。
ロボのペットの微生物
踏み潰しちゃって。
ペットって それ?
まあ いいもの見られたから 許す。
なんだよ ロボ…
歯に ほうれん草なんか挟んで。
ってか バカも挟まってっからな。
えっ 嘘…。
本当。
どこ?
えっ… 嘘でしょ?
《おかげで思い出す事ができた》
《こいつらといると
悔しいけど 面白いんだよな》
わっかんねー!
見えねーじゃねえかよ もう…。
クッソ むかつくな。
ヲタもやってみてよ。
ほら。
嫌だよ。
なんで
私がやらなきゃいけないのよ。
あいつら また無駄な時間を…。
(ため息)
無駄… ねえ。
〈誰かが言った〉
〈この世に
無駄なものなど存在しないと〉
〈言った奴 誰だ?〉
うっわ!