残された人に意志を残し、受け継がれていくというのが『ジョジョ』のもう一つのテーマなのです。敗北したとしても、誰かが意志を継いでいく。僕はそれを人間の美しさだと思っています
(Yahoo!ニュース 特集/「これ以上、王道の漫画はない」――荒木飛呂彦が「ジョジョ」を描き続ける理由)
OPのアバッキオの踏み出す足、警官姿に早くも涙がこみ上げてきます。
先を予感しているような台詞が切ないです。
ジョルノがチームに入った時もスタンドを見せない等、発動する時には、最高レベルの警戒をしていました。
ブチャラティは、ちゃんと集合の合図を指示してジョルノとミスタを呼び寄せている。
その時、崖の上ではリゾットとボスの戦いが終わろうとしていた…。
スタンドが崩れて消えていく…この表現はいつもいつも、苦しいですね…。
鉄分を戻させたいが為に、えげつない事を言うボス…許せない
撃たれた瞬間、エアロスミスにメタリカ(肉片)を引っ付けて磁力で操り、死の間際渾身の力を込めてボスを掴む拳に、リゾットのプライドを見ました。
アニメで、勝ちを確信して余裕で言う「キング・クリムゾン」、声優さんが素晴らしくて、聞いた瞬間に絶望感がこみ上げてきます…。
顔も分からなくなるほどの壮絶な最期はとても悲しくて、一方では暗殺チームのリーダーにふさわしいのかもしれない…と思ってみたり…。
すぐ近くまでジョルノとミスタが来ていたのに…。
ほんの少しのタイミングのずれが、ボスの「運」に繋がってしまうのが悲しい…。
アバッキオは優しい…。
ムーディー・ブルースを気にしながらも、枝に引っかかった子供達のボールを取ってあげる…その子供達の中にアイツが混ざっている。
ボスの腕の一撃にアバッキオの瞳から光が消えていく…アニメの表現はかなり激しくて、衝撃が大きかったです…。
ピンチを乗り切り、ムーディー・ブルースに正体を確かめられるのを阻止する、というボスの執念…。
追い詰められて更に力を発揮し、運までも引き寄せる4部の吉良に似ている気がする。
絶対に諦めない執念は、善・悪に関係なく何かを引き寄せる力があるのかもしれません。
結果だけを求めない。
真実に向かおうとする意志。
誠実に、心が充実する生き方として、とても大切な事だと思います。
私は立場が主婦なので、結果を求めず・求められず、プロセスを大事にして生きていけて、幸せだと思います。
社会人として生き、仕事をしている人は葛藤するところじゃないかな…とも思いました。
意志も大事にして、尚且つ結果も出さなければならない立場の人…。
結果だけを考えていたら、道を間違えてしまうかもしれない…。
この言葉が、支えになっている方も多いのではないかと感じました。
アニオリで、アバッキオは涙を流して泣いてくれました。
背負ってきた十字架が涙に溶けて解放されたようで…よかったです。
ナランチャの慟哭は辛くて、胸が張り裂けそうでした…。
声優さんの迫真の演技、素晴らしかったです。
怪我をしても出血しないブチャラティの唇から血が流れました。
激しい心の痛みが起こした事なんじゃないかと思っています。
ジョルノが握っている石に気付き、G・Eの能力でデスマスクを見つけてくれる、とアバッキオは信頼していたんでしょうね。
このエピソードは、感想を上手く言葉にできそうにありません。
アバッキオが残してくれた救いに、ありがとうと心の中で、そっと受け止め、抱きしめたいと思います。