客数減のココイチ「高くてもうトッピングできない…」 問われる今後の戦略

カレーチェーン店としてはガリバー的存在の「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下、ココイチ)。元々は愛知県一宮市を本拠とするオーナー企業でしたが、2015年にTOBによりハウス食品(2810)の子会社となっています。

そのココイチ、インド進出など海外展開が話題となることも多いのですが、昨年3月の値上げ以降、国内では来客数の減少傾向が明らかです。

度重なる値上げの結果、財布に相談すると気軽にトッピングできなくなったココイチのカレー。値上げ効果でカレー自体の採算は向上したと考えられますが、昔ながらのトッピングの楽しみを顧客から奪う結果も招いています。

客数の伸びが止まったココイチ

ココイチを運営する壱番屋(7630)の既存店売上高が、今期(2020年2月期)下期に入りパッとしません。上期は7月を除き対前年同月比でプラス成長が続きましたが、下期に入った9月以降は11月を除きマイナス成長です。

また、客数は上期から変調をきたしています。既存店の客数は今期12月までの10カ月のうち、7カ月が対前年同月比マイナス、プラスは3カ月に留まっています。

値上げが影響? 今期は3月に値上げを実施

ココイチといえば値上げを行う外食チェーン店としても知られています。今期は昨年3月(期初に該当)に値上げをしており、東京23区内ではポークカレーが484円から505円へと、約4%値上げされました。

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岡山大学法学部卒。大手証券グループ投資会社を経て独立。株式市場や為替市場分析を得意とするが、為替市場の相対的な値動きに魅了され、現在は主にFXトレードを手掛けている。投資会社での勤務時に培った分析力とレポーティング力を活かし、ライター業にも携わり複数媒体にも寄稿中。金融や企業分析を始めビジネス系のライティングを得意とするが、登山や食べ歩きが趣味でグルメ記事等の柔らか系の記事も執筆している。