2019-10-19

SMをやめられない

SM歴5年の底辺M女の話だけど需要ある?

とりあえずはやめられないというより、していないと生きていられない、普通を装うのが殊更に難しい人種だと思って欲しい。ストレス発散の捌け口がそこにしかないと思って欲しい。

勿論、美味しいものを食べたり綺麗な景色を見に行ったり友人に会ったりして休日を過ごすことも多い。それもとても楽しい。そうして平日は働いて、家事をし、趣味の本を読んだりして、普通の人の顔をして生きている。

ただそれらで解消されない何かが私の中にどんどんと溜まっていって、限界が来ると訳も分からヒステリーを起こしたりする。過呼吸で倒れたこともある。普通世界普通に息をするだけのことがこんなにも難しい。

SMは私にすべきことをくれる。

虐げられたりそれに従うことが好きだ。自己肯定感のすこぶる低い私にとってそれらは純粋にここにいて良い理由となった。こんなに酷いことをされてそれに耐えているんだから気持ち良くなって良いんだと素直に思わせてくれた。

拘束されていて抵抗できないんだから仕方ない。

首輪をつけられて飼われているのだから従わなければならない。

家具なのだから動いてはいけない。

命令されたことに失敗したら罰を受けなければならない。

そういった強制力が逆に私を解放してくれた。

非礼を詫びて謝罪を捧げ、赦して貰うことが何よりの歓びだった。

好きな人普通普通行為に及ぶことができない。鳥肌が立ち、冷や汗が流れ、全く濡れず、本番が痛くて堪らなくなる。飛び飛びに余計なことを思考して、全く集中できない。

それがSMになると安心感からか途端に体液という体液が飛び散り、大絶叫をホテルに響かせ、不安なまま生きていた日常の全ストレス解放してくれる。

サディズムに甘えているだけかもしれないけれど、S性を受け入れることもまた喜びに繋がった。狂った性癖を満たせるのは私しかいない、私がいないとこの人はダメになってしまうだなんて甘美な状況もだいすきだった。

やめられないのではない。やめたくないのかもしれない。

もしも地方に移り住まざるを得なくなってそんな機会がなくなる未来が来るとしたら、なんて考えたくもない。そうしたら私は気が狂って死んでしまうでしょう。

私は、いま、幸せです。

消えない鞭痕をなぞりながら、秋の夜長にこの文章を残します。

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