チュニジアから始まった政権転覆はアラブ全域へと波及しそうな勢いのようです。
理由は政治学者や評論家が色々語っていますが、どれも、どうも的外れなような気がします。
今までだって国民の不満はあったはずで、そんな簡単に次々と起こるとも思えません。
チュニジアで政権が危うくなった時、エジプトのムバラク政権が倒れるとイスラエルの支えが無くなると言われて来きました。ムバラク政権は親米、親イスラエル政権で独裁政権による強権政治で国民の不満を抑えてきました。
しかしムバラク政権は倒れました。
先日、某国の大使館主催のパーティに行きましたが、イスラムの国の人とキューバの大使館員の人と政治についても話をしました。彼等は一様に、戦争の背後はいつもアメリカだと言いました。今回もそうだと言わんばかりでした。
アメリカはそう言われても仕方ないところがありますが、実はその言い方は正確ではなく、アメリカを背後から突き動かしている勢力がアメリカを利用していると言った方が正しいと思います。
数年前からアメリカの国務長官達が何度もイスラエルに行き、パレスチナ政策で自制を求めていたように見えます。
そしてイスラエルは全然言う事を聞きません。多分アメリカはイスラエルに対し断を下したのだと思います。
そう見ると、北朝鮮と中国とロシアが国境を接している地域に新しいユダヤ人国家を創るという、第二次大戦前の構想が復活したという話と結び付いてきます。
そんな話、中国は嫌がるに決まっています。ロシアはメドベージェフがユダヤ人なら大いに乗る話のはずです。
ロマノフ王朝時代にロシアでユダヤ人が大量に殺されました。それでユダヤ人のレーニンはユダヤ人の国を極東ロシアに創ろうとして、ユダヤ人を大勢移住させました。今でもウラジオストックやハバロフスクにはユダヤ人がたくさん居るそうです。
第二次大戦中、日本は戦費調達でユダヤのカネを目当てにその計画に乗り、いわゆる「河豚計画」を立てたと言われています。
杉浦なんとか言う外交官がユダヤ人に協力したのも美談ではなくユダヤの戦費調達の金目当てだったと聞いています。
その後レーニン亡き後のロシアでスターリンが政権につくとロスチャイルドのシオニズム運動に乗っかり、イスラエルが設立されました。
しかし最近のアラブ事情を見ていると「イスラエル」は失敗だったという事かもしれません。
それで東アジアにユダヤ人国家創設、河豚計画復活という話の流れの始まりがアラブ世界での政権転覆なのではないかと私は見ます。
中国の反体制デモもそいう観点で見ていると、もっと活発になる可能性があると思います。
但し中国はアラブと違います。アラブで巧く行った工作が中国でも巧く行くという保証はありません。だから中国のデモは要注目です。
そして中国とこの問題で一衣帯水の北朝鮮も要注目です。北朝鮮の政権が倒れると中国は危ないでしょうね。
韓国は北にビラだの放送だので攻勢をかけ始めたようですね。
中国が外国からの煽動によるデモを押さえ込めるか否かは経済に掛かっていると思います。具体的には衣食住の物価上昇が経済成長を下回っている事が重要だと思います。
今までも物価上昇はあったし、格差の拡大はあったわけですが、それでも暴動なども散発で全体として国が安定していたのは経済が好調だったからに違いありません。
多分これからも年率10%くらいの成長は続く可能性が高いです。但し他の条件が一定ならばです。
日本の高度成長時代と違うのは所得税制が極端に違います。
当時の日本はシャープ税制の恩恵がありました。外国の金融賭博稼業家達の批評とは裏腹に非常に良く出来た税制だったと思います。
日本人でシャープ税制は時代遅れなんて言ってるのはいまだに舶来信仰から抜け出せない人達です。
アジア、アフリカのエリートには白人劣等感の強い人が多いです。そういう人は考えなしに「白人」の口真似をしたがります。
一方、中国は最初っから金融賭博稼業家好みの税制になっています。所得税、金融賭博税、不動産取引税などでです。
これだと貨幣供給が過剰になるのは当然で、5兆ドル経済で2兆7千億ドルの外貨が貯まればそれに応じて中国国内に過剰流動性が発生するのは当たり前。
日本の土地や森林、証券、会社などを次々と買収してもまだまだ有り余る資金が投資先を求めていますから、昨年来の農業不振による食料不足で食品価格が上がるのは当然かと思います。
農業不振の原因はどうやら水問題が根源にありそうで、ずっと続くと思います。
そうであれば投資先を探している巨額滞留資金が農産物に向かうのは当然で、結果として極端な食品価格の上昇が生まれてきます。
私の稼業は食品関係なので、値上がりの通告が最近とみに多いです。とりわけ中国発の値上がりが激しいです。
中国が混乱すると東アジアは戦乱状態になるかもしれません。
ロシアはそれに乗じて念願の中国支配を狙うでしょうね。コミンテルンなんて一皮剥けば、国際金融マフィアの卑しい欲の突っ張りあいのようなところがありますから。
中国は中国で、混乱が起こればシベリアを侵略しようとするに決まっています。欲しいものは何でも自分のものという民族性ですから。
そして実際、人民解放軍の中堅どころ達はロシア、アメリカ、カナダ、豪州の国土の奪取を狙っているとハッキリ公言しているようです。
放っておけばロシア、中国という蛮族同士の争いが始まるかもしれません。
北朝鮮、中国の政権転覆が起これば朝鮮半島は戦乱に巻き込まれる可能性が高いと思います。
その時、コリアンジャパニーズは朝鮮の為に日本を最大限に利用しようとするでしょうね。
栗原茂男
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