JAL123便と御巣鷹山周辺
昭和60年(1985年)8月12日当日、羽田空港に近い自宅で、遊びに来ていた友人と夕方の6時半過ぎにテレビをつけたところ、久米宏が緊急速報を伝える映像が飛び込んできました。久米宏は当時テレビ朝日の人気キャスターであり、その分かりやすい司会は世間でも好評判でした。
「ただ今入った情報では羽田空港を飛び立った大阪行きのJAL航空機が相模湾上空で事故にあった模様です。・・・・また、この相模湾は自衛隊と米軍の演習地域でもあり、そのミサイルが誤ってJAL航空機にあたってしまったとの情報もあります」
緊急速報の中で久米宏が確かにその様に言ったのを聞き、愕然とした事を今でも鮮明に覚えています。
それから約四半世紀、一度はJAL123便の墜落現場を訪れたいと思っていた願いが平成27年(2015年)に訪れると共に、それまで眠っていた何かが自分を突き動かしている事を自覚し始めました。
御巣鷹山尾根の慰霊塔や被災者の眠る地を訪れ、また御巣鷹山を挟むようにその後作られた揚水型ダムの上野ダムと南相木ダムを訪れた時、これら二つのダムを取り巻く環境に何か不自然さを感じました。特に上野ダム内部見学をした後にはその感は頂点に達しました。
この二つのダムはJAL123便事故の何かを隠蔽する為のものでしょうか?
上野ダムから長い地下トンネルで行く発電施設は、御巣鷹山近くの石灰岩の岩盤を地下500m(東京タワーの高さは333m)も掘り下げて、尚且つ大きなビルがすっぽり入る空間を幾つか備えています。その地下は迷路の様にトンネル網がある様ですが、見学者には第1.2発電機のある空間しか見せません。
これって有事の際の地下に作った地下要塞? 司令部なのでしょうか?
また御巣鷹山の南側に作られた南相木ダムですが、そのダム斜面に設置されている無数の赤外線センサーのような物、そして多くの監視カメラ、一体何これ??
そして南相木村と上野村を繋ぐ御巣鷹山トンネルは平成17年(2005年)11月の完成後も継続して一般車を通行禁止にしています。この為に御巣鷹山周周辺、特に上野ダムを含めたその西側、地下500mに作られた上野ダム発電所設備の上部をはしる中ノ沢林道付近は陸の孤島となっています。中ノ沢林道は上野村からぶどう峠に通じる三俣と云う場所から、同じく上野村から御巣鷹山に通じる林道の途中にある入口(東側の入口)ですが、この林道もなぜか完成直後から通行止めとなっています。
いろいろな方がJAL123便に絡む種々の疑惑や南相木村ダムと上野ダムについて書かれていますが、御巣鷹山トンネルの群馬県側、中ノ沢林道側の写真が2005年以前の御巣鷹山トンネル工事中のものしかない様ですので此処に最近の様子を報告させて頂きます。勿論必要と思われる写真は使用して頂いて結構です。そしてまた新たに分かった事があれば私たちにも教えてください。
目次
【1】御巣鷹山トンネル
【2】上野ダム・地下500mにある発電設備と中ノ沢林道の位置関係
【3】神流川発電所
【4】大蛇倉沢、もう一つの中ノ沢林道
【5】南相木ダム
【1】御巣鷹山トンネル
〖1〗今回選択した御巣鷹山トンネルまでのアクセス
中の沢林道の西側、御巣鷹山慰霊塔に向かう途中の通称・中の沢林道・東入口(通行止めの遮断機あり)から徒歩で御巣鷹山トンネルに向かう。
10km程度の車が通行できる上り下りのある舗装道路。車やバイクの轍の跡も多少見られる。
標高は中の沢林道・東入口で約1000m、御巣鷹山トンネル手前の峠で約1400m。
日時:平成28年8月
天気;曇りのち晴れ、その後、曇
中の沢林道東入口を午前5時55分出発、御巣鷹山トンネル到着は午前9時50分 (所要時間・約4時間)
林道の起伏は、上り4回と下り4回の計8回。
(1) 中の沢林道・東側入口の車止め遮断機から右手に沢の緩やかで長い登り坂が始まる。約1時間15分。
(2) 穏やかな短い下り坂。10分程度。
(3) 穏やかな短い登り坂。20分程度。
(4) 穏やかな短い下り坂。15分程度。
(5) 穏やかな短い登り坂。10分程度。
(6) 穏やかな短い下り坂。10分程度。
(7) 穏やかだが長い登り坂。約1時間30分程度。
途中右側に神流川線林道あり(遮断機で車両通行止め)
(8) 穏やかな下り坂。30分程度。途中に2つトンネルがある。
鉄の扉があるトンネル。(扉は空いていて、反対側林道、行き先未確認)
レールのあるトンネル。(ダム事業用特別架空電線路・借受人・東京電力の表示あり)
御巣鷹山トンネル群馬県側の入口、滞在約30分。その後、午前10時20分に帰路につく。
中の沢林道・東側入口の車止め遮断機に到着が午前12時30分 (所要時間・約2時間10分)
戻りの道途中は写真撮りに立ち止まる位で特に休憩はなし。
(1) 群馬県上野村、中の沢林道側、及び長野県、南相木村ダム側、御巣鷹山トンネル入り口に埋め込まれているプレートは同一で内容も同じ。(2005年11月 延長2098m、等)
(2) 御巣鷹山トンネル内部は薄暗いが照明は点灯されている。
(3) 御巣鷹山トンネル群馬県側からの道路は多少の登り勾配(3%)と思われます。長野県側から見たトンネル内の道路も同じく多少の登りとなっています。トンネル内の水捌けの為にトンネル内の道路は”へ”の字型になっていると思われます。
(4) 御巣鷹山トンネル群馬県側入口付近の道路轍跡から推察して、バイクを含む車両の通行形跡が多少見られます。
(5) 2005年以前に撮影されたと思われる群馬県側の御巣鷹山トンネル入り口に向かって右側、中の沢林道・三俣方面入口側に土砂崩れの為と思われる防護壁が写ってますが、現在はこの防護壁は取り壊されたのか今はありません。また同じくトンネル左側に当時はかなり広い登り道が写ってますが、現在は植林などの為にその面影しかありません。もしかしたら御巣鷹山トンネル東部山頂付近にある目玉のような形をした建造物へのアクセスかも知れません。未調査。
(6) 御巣鷹山トンネル群馬県側の入り口脇にあるトンネル照明分電盤は動いていません。
(7) 御巣鷹山トンネル群馬県側の入り口の前、上部に2つセンサーと思われる装置があります。監視カメラはなかった。
(8) 中の沢林道・三俣方面入り口から延びて来る中の沢林道の群馬県側の御巣鷹山トンネル手前に遮断機あり。この遮断機は現在開いていて、長年使われた形跡はありません。
〖3〗レールのあるトンネル
御巣鷹山トンネル群馬県側の入口から、中の沢林道を東側の入口方面に約10分歩くと(緩やかな登り道)、レールのあるトンネルに着きます。ダム事業用特別架空電線路・借受人・東京電力の表示あり、借用期限は平成25年3月31日までとなっています。
(1) このレールのあるトンネルの入り口に作られているゲートはかなり頑丈に作られて、施錠されています。またトンネル内部はかなり薄暗いが一応照明が点灯されています。
(2) トンネル内部からは微かに機械音が聞こえました。トンネルは緩やかな登り勾配です。
トンネル内部から、トンネル入口にかけて、左右にトロッコ用と思われるレール(普通の鉄道用レールと台車などを滑らせる事が出来る車輪の併用)が設置されています。そして其の上部には厚手のビニールカバーが覆っています。厚手のビニールカバー下のレールはさびでいましたが、多少手を加えれば使えそうでした。
(3) レールのあるトンネル前には現在は何も無い広い平坦な場所があります。古くは資材置き場や簡易宿舎があった場所と思われます。ヘリコプターの10機程度は駐機出来そうな広さです。またトンネル入り口とは同一平面にあるので、レールを延長し、運搬物の運搬や格納にも利用できそうです。
(4) この平坦な広場には排水溝も設置されています。
〖4〗鉄の扉があるトンネル
御巣鷹山トンネルから、中の沢林道を東入口方面に約20分、レールのあるトンネルから約10分歩くと(緩やかな登り道)、鉄の扉のあるトンネルに着きます。
(1) このトンネルのスライド状の扉は通行止の鎖(施錠)はあるものの、入口の扉は開たままです。トンネルの距離は短く100m弱と思われ、登りの緩やかな勾配をもっています。
(2) トンネル反対側出口は扉も、通行止に必要な設備は何もありません
(3) トンネル内の照明はありません。対側のトンネル出口の光が見えています。
(4) トンネル反対側出口からの道は緩やかな登り坂となります。林道の下部沢には中の沢
林道・東側入口に続くと思われる道が見えます。
(5) トンネル反対側出口からの林道にバイクと思われる轍の跡が見られます。もしかしましたら、隣にあるレールのあるトンネル上部施設、または眼玉のような建造物、導水詰調圧水槽? に続いている可能性があります。未調査です。
〖5〗中の沢林道、神流川・支線
中の沢林道、御巣鷹山トンネルから中の沢林道、東入口方面に40分位進むと、中の沢林道・支線の一つ、神流川・支線への入口が見えてきます。昭和56年度起工、高崎営林署のプレートの先には車両通行止めの遮断機が長い歳月降りたままの状態で置かれているのが見てとれます。この神流川・支線は車が通れないばかりでなく、その林道は国土地理院の1/25000の地図で見ても1km程で消滅します。しかし神流川・支線終点から上野ダム西岸へは直線距離で3km程度しかありません。未調査。
〖6〗 付帯情報
(1) 御巣鷹山トンネルからの戻り道、(中の沢林道の東入口から約4km地点)辺りの植林現場で、お昼頃、下草刈りに来ている車と、作業員を確認しました。
(2) 中の沢林道の東入口から1.5 km地点辺り、東入口から緩やかな登り坂で徒歩約20分、東南方向の少し離れた山頂に反射板が見えます。注意していないと見落としてしまいますがその中の沢林道沿いには反射板設置の表識あります。
上野ダム見学時の説明から、この反射板は上野ダムからの信号を群馬県側に反射させていると判断できます。(東京電力の方の話では、上野ダムに設置されている二つの円形アンテナは上野ダムへの信号を送受信するものだそうです)
【2】上野ダム・地下500mにある発電設備と中ノ沢林道の位置関係
神流川発電所設備の位置は、中ノ沢林道の東側入口から御巣鷹山トンネル群馬県側の入口まで約10Kmのうち8km地点付近で神流川線林道の東側、地下500mに位置します。
(1) 神流川発電所へは、上野ダムからシャッター付の2つトンネルを通ります。2つ目のトンネルは地下発電設備に通じる長いトンネルとなり、バスで約10分走ります。
(2) この神流川発電所は基本的に無人の発電所で、群馬県の沼田から遠隔操作されているようです。東京電力の職員が週に2度ほど点検に来るそうです。
【4】大蛇倉沢、もう一つの中ノ沢林道
御巣鷹山の東側、上野村と御巣鷹山慰霊塔を結ぶ林道の途中から御巣鷹山のふもとに至る林道。
前期で紹介しました群馬県側、御巣鷹山トンネルにつづく中ノ沢林道と山一つ隔てた南側の大蛇倉沢に沿って、前者の中ノ沢林道と平行して走る別の林道ですが、名称は同じく中ノ沢林道となっています。全長は5-6Km程度と思われますが、林道入り口からの行程は上り道が続きます。この林道は舗装されておらず、所々崖崩れの為に道がかなり傷んでいます。以前は4輪駆動車やモーターバイクであれば通れたように思いますが、現在は徒歩でのみ通行可能です。
(1)この大蛇倉沢・中ノ沢林道の終点は2つあり、何れも御巣鷹山南東部となります。1つ目は工事していたと思われる林道がプッっと切れてしまっています。
(2) 2つ目は、1つ目の林道終点手前で大蛇倉沢に下りる林道があり、その大蛇倉沢の源流終点に砂防ダムがあります。その先は獣道となり大蛇倉沢の対岸に迂回します。
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