ニッカのブレンデッドウイスキーの中でも、鶴17年の次に位置するブランドです。同じブレンデッドウイスキーのスーパーニッカと比べると、若い余市モルトの潮の香りを持つ独特のスモーキーな香りが強く、シングルモルト余市NoAgeのようなアルコールの強さを感じられました。
反面、スーパーニッカのまろやかな味とは異なった印象を受けました。
スーパーニッカがサントリーオールドやリザーブの競合として存在していたのに対して、ザ・ブレンドはサントリーローヤルを対抗としていたようです。
価格こそローヤルとほぼ同じ3000円台ですが、ローヤルが日本人向けにさっぱりした印象にしたのに対し、ザ・ブレンドは若い余市モルトをメインにして本格的なスコッチウイスキーのような味わいに仕上げているような気がします。
ヴァッデッドモルトの竹鶴12年と比べても、アルコールのきつい刺激が強いように思えます。
本格的なウイスキーの味を楽しむにしても、ザ・ブレンドよりも安価なシングルモルト余市がありますので、飲み比べてみてもザ・ブレンドの位置は微妙に思えます。
本格的なウイスキーを追求したいのであれば、少々予算を上げて、シングルモルト余市10年を検討するといいでしょう。
＜個人的評価＞（A～E）
香り：B
味わい：C
総評：C 悪くはないものの、価格に見合った味とは言えなくなっている。
