ビットコイン、未だに4000~5000ドルまで下落する可能性がある理由【仮想通貨相場分析】
仮想通貨トレーダー「トシムリン」による仮想通貨相場分析(1月24日)
専門家の寄稿
ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。
ビットコインは概ね、今まで投稿してきた記事通りの展開となっている。
トレード帝王学会員様には以下の画像のように1月13日の時点で今回のような動きをするのは予測済みであった(図1、2参照)。
(図1 会員向けに配信した1月13日時点での予測)
(図2 会員向けに配信した1月13日時点での予測とその後の動向)
ビットコインは歴史的観点から見れば、2022~23年以降には$28000以上になることは間違いないだろう。
その理由に関しては前回の記事の動画で解説しているので是非、ご覧頂きたい。
今年は5月中旬頃(現時点では5月12日頃)に半減期を迎えるために市場はビットコイン価格の上昇に対して強気な意見も多い。
半減期の影響がどれだけビットコインの価格に対して影響を与えるのかは未知数ではあるが、一つ言えることは、ビットコインは歴史的に見ればまだ下落する可能性が高いので注意が必要だということだ。
まず、その理由としては今回のような2019年の4月3日から6月25日まで続いた急騰後の下落に似た動きはビットコイン史上では過去に3回ある。
その3回ともフィボナッチの78.6%~88.6%まで下落して大底をつけている。
その詳しい説明に関しては過去の記事を参考にして頂きたい。
また、現在の動きは以下の画像をご覧頂ければわかる通り、2018年の動きとかなり似ている点が複数確認される(図3参照)。
(図3 2018年との比較分析)
① $9900+200SMAがレジスタンスラインとして機能(紫のレジスタンスライン)
② 左の急落の終値近辺+500SMAで逆三尊を形成してプルバック
③ $8500+200SMAがレジスタンスラインとして機能(赤のレジスタンスライン)
④ 2017年12月16日の最高値から③にタッチした日数と2019年6月25日の高値から③にタッチするまでの日数がほぼ同じ(今回の方がやや早い)
⑤ ビットコインの時価総額も2018年と大体同じ(今年の方が2018年よりも若干高い)
2018年は$6000がしばらくの間、固いサポートとして機能したが、2017年の12月16日の最高値から約330日後に$6000を割れて大幅に下落する格好となった。
もし、過去と同じパターンが繰り替えされるのであれば、ビットコインは$6400~7200が固いサポ―トなり、6月25日の最高値から約330日後の2020年5月20日近辺に$4279~5435まで下落する可能性があるため、半減期だからと言って安易に上昇期待するのは危険だということが言える(図4参照)。
(図4 歴史的観点から見るビットコインの今後の動向予測)
現在のオプション市場では$8000が最も建玉が多いため、まずは$8000までの下落をトライする可能性が高く、一旦はサポートになる可能性が高い。
買いを検討するのであれば$7253~7800まで引き付けて下値の反応を見ながら買いを検討した方が無難だろう。
もし、ここで逆三尊を描き下値が固められるのであれば、$4279~5435までの下落は免れる可能性もあるが、歴史的に見れば$4279~5435までは下がらざるを得ないために、このシナリオを想定した上での取引を心がけるべきだろう。
著者 トシムリン
トレード歴14年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自手法を編み出し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。 分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。
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