イーロン・マスク、2050年までに100万人を火星に運ぶつもりだって

イーロン・マスク、2050年までに100万人を火星に運ぶつもりだって
Image: Philip Pacheco/AFP (Getty Images)

イーロン、火星に引っ越すために貯金してたって。

SpaceXのイーロン・マスクCEOは、以前に「火星行きを望む人の多くは、途中で死の危険性を覚悟する必要がある」ということ認めていましたが、あれから契約内容を少し軽めにして、希望者に強制労働をさせるような含みがあるのだそうです。

鬼ツイートで、いくつかの構想が判明

木曜日の夜、マスクは自身の宇宙船「Starship」試作機に関する、いくつかの質問に答えました。「Starship」はいつの日か、植民地化の一環として種の節約を目的のひとつとした入植者たちを、火星に送る予定となっています。そしてその答えは、なかなかスゴいものでした。

マスクは、軌道への輸送には毎年何メガトンもの貨物が必要になると話しています。おそらくそれは本当のことなのでしょう。そして彼は、年間100機の宇宙船を生産し、今後10年間で合計1,000機に達するという野心的なスケジュールを掲げているのです。

「Starship」の能力

この宇宙船の打ち上げは、大体26カ月ごとに起こる「地球と火星の軌道の同期」により2惑星間の距離が最短になったとき、年間平均100メガトン、もしくは約10万人を輸送する能力を持ちます。そうなればSpaceXは、2050年までに100万人を火星に送り込むという目標を達成できるでしょう。

これはあまりにも途方のない計画で、ホントに実現するのか疑わしい気もしますが…もしマスクの計算が正しいのであれば、ぜひとも実行に移していただきたいものです。

人類が他惑星に居住するためには、毎年何メガトンもの軌道打ち上げが必要になる。


てことは年間にStarshipを666回打ち上げることになるね。そのやり方イイよ。それだと大体1日に2回の打ち上げになるけど、実現可能だと思う?


Starshipは一日平均3回飛ばすことを目標としているので、一回100トン以上で年間約1,000回の飛行が可能だよ。なので10機の船が、年に1メガトンで軌道を周回することになるよ。


年間100機のStarship生産は、10年で1,000機か、毎年100メガトン、もしくは地球と火星の軌道同期ごとに10万人になる。


これは火星での燃料生産が、帰還飛行をサポートできると考えて良いんだよね?


そうだよ。火星で推進剤を製造するには、たくさんの作業が必要だけどね。

借金すれば行けるように。返済は労働で

火星がSpaceXの作業現場になることは間違いないにも関わらず、この乗り物に乗りたい人は、誰もが料金を支払わなければならない、という理不尽とも思える状況になっています。

そんな余裕はありませんか? であれば借金をして、SpaceXのために働けば返済できますが…それならタダ働きとは違いますよね。チケット代を現場作業で返すだけの話です。

それに火星での出来事は、火星の論理で行われるのです。

イーロン、どんな基準で10万人が選定されるの? 必要なポジションが全部埋まったら、抽選になるのか、それとも技術に基づいて採用されるのか? 何組の家族が火星に行くのか、見てみたいものだね

誰でも行きたい人が行けるようにして、お金のない人にもローンが利用できるようにする必要があるね。


ローンを返済するの?

そうだよ、火星にはたくさんの求人が出るようになるよ!

火星では、マスクは億万長者になると同時に「社会主義者」になることができますね。

貯金は、火星行きへの切符にする

火星行きの宇宙船を地球の軌道に乗せると、26カ月にわたり、1,000機の船が打ち上げられるんだよ。宇宙空母ギャラクティカ…


僕が地球上に資産を貯蓄しているのは、この支払いに充てるためなんだ。

ちなみにイーロン・マスクの彼女、シンガーソングライターのグライムスは、妊娠してお腹が大きくなった写真を公開しています。イーロンの貯金なら、この家族ごと火星に行けるでしょうけども…彼は火星行きを先導した王家として、赤い惑星で君臨しそうですよね。

Source: TechCrunch, Twitter(1, 2)