樹木希林さんと仏教哲学 ー平成を代表する仏教実践者の逝去(1) | Cambrigde Post -ポスト平成・21世紀の文明と教育科学-

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樹木希林さんの存在は、逝去後1ヶ月が経過した今でも大きく日本人に印象を与え続けています。その大きさは、美空ひばりさんや石原裕次郎さんの他界を思わせるほどです。

今年だけでも、いわゆる大物俳優さんは何人も亡くなられました。津川雅彦さんや菅井きんさんなど。

その中でも樹木希林さんは特別に大きなインパクトを与えています。NHKのクローズアップ現代でも複数回紹介され、シンソウ坂上なとの番組でも追悼が絶えません。

その理由は、樹木希林さんの、生と死に対する価値観、達観にあったと思います。それは一言で言うと、仏教に帰依した樹木希林さんの生き方と死に様ということです。

樹木希林さんは100本以上の映画に出演された名バイプーレヤー、ところが主演はたったの2本だけだったそうです。

しかし、出演された映画やドキュメンタリーには、宗教的な境地に至った希林さんの存在感が深く映し出されています。

それはハッキリと仏教なのですが、ところがメディアは不思議なもので、それを仏教とは言いたがりません。人生観、価値観という言葉で曖昧に包みます。

死を意識して仏教徒としての生き方、死に方を選ばれた希林さんという視点から、今後何度かに分けて考察したいと思います。


津久井 猛雄 
社会科学者
東大院・ハーバード大院GSE/CAEL修了
DP財団特任教授