・新帝都花組メンバーはなんやかんや言って可愛いし主人公も好印象
・キャラモデリング、3Dマップの書き込みは凄い
・楽曲は相変わらずとても素晴らしい
・バトルは皆で戦ってる感が欲しかったしキャラの自由度が欲しかった
・後継機があるのは天宮さくらだけ
(厳密には初穂とクラリスも最初三式光武に乗ってますがすぐに大破)
・必殺技・合体は一種類のみ
(いわゆるヒロイン合体攻撃が存在しない)
(天宮さくらのみ、後継機があるので必殺が2種類)
・ミニゲームがこいこい大戦のみ
(キャラ個別のミニゲームなし)
・帝劇の長い一日(クリア後ムービーを見返す等のおまけ要素)がない
(ゲーム本編スマァトロンからムービーとイベント画像視聴可能にはなってるが非常に分かりにくい。人によっては全く気付かない恐れ。)
・敵キャラの数が少ない
(朧・夜叉・ラスボスの3名のみ)
・随所にアニメムービー、アニメ絵のイベント絵が挟み込まれるが残念クオリティ
・ゲームストーリー内で描かれる花組の舞台は冒頭の「ももたろう」と2話の「ダナンの愛」クリスマスの「奇跡の鐘」の3種だけ
購入特典で初穂主演の「新選組」とかクラリス主演の「不思議の国のアリス」とか公演ポスターの絵柄が使われたグッズがありました。ですが、この演目が上演される描写ゲーム中にまったく登場しません。
なんのためにポスターの絵柄作ってたんでしょうか…?
他にはアナスタシア主演の「サロメ」さくら主演の「アラジン」あざみ主演の「赤ずきん」が存在してるんですがゲーム中では帝劇にはられたポスターの絵柄が変わってるだけ。
とりあえず花組に1個ずつ主演公演作っただけ感が凄い。
旧シリーズでは毎話のように「今度の舞台は〇〇です」とか言われて舞台衣装を来た花組が多々登場してくるんですが、ゲーム中の3Dキャラの花組の衣装は普段着と戦闘服のみ。舞台衣装とかは有料DLCになってます。
有料で販売するのは別にかわまないけど、舞台やってるよ!って描写は下さい…
・賢人機関どこ行った?
旧シリーズの華撃団の上位組織「賢人機関」、そういえばどこ行った?
華撃団連盟に統合されてしまったのかどうなのか、描写はなし。
そうだったとしてもそうじゃないにしても、トップのプレジデントGが降魔だったので、最初から降魔に乗っ取られてるじゃないですか降魔に華撃団の権限にぎられてたとか世界のトップは何やってたんだという事に。
…って思っていたら、公式から発売された新サクラゲーム本編より以前の話
新サクラ大戦 the Novel ~緋桜のころ~
https://j-books.shueisha.co.jp/books/sinsakurataisen.html
にて公式回答が出ました。
私はゲーム内容が酷かったため、購入をやめていたのですが、試し読みの部分で賢人機関がどうなったか一応描写されていました。
要するに、「賢人機関は旧華撃団が消滅した戦いからしばらくして同じく消滅していて、その原因は明らかになってない(直後に世界華撃団連盟が出来た)」という事で、とりあえず新サクラ大戦の時代には存在していないと説明されましたが。
直後に世界華撃団連盟が出来た、という事なのでプレジデントGに暗殺でもされたのかって推測は出来ますが…なんというかお粗末設定だなぁ…という感想です。とりあえず存在してないけどその理由は分からない、って事ですし。
それに旧華撃団もそうですが、そんなに簡単に 賢人機関消えると思えないのに簡単に消しすぎ。
・ネーミングが安直
例・旧キャラの必殺名…
大神「狼虎滅却 快刀乱麻」さくら「破邪剣征 桜花放神」
すみれ「神崎風塵流 胡蝶の舞」 アイリス「イリス・プティ・ジャンポール」
例・新キャラの必殺名…
神山「縦横無尽 嵐」さくら「天剣 桜吹雪」
初穂「御神楽ハンマー」 あざみ「無双手裏剣」
旧キャラの必殺名が特別好きだったとかでもないですが、特に初穂・あざみの必殺名はさすがにそのまんますぎるというか…アクションになった弊害か、伝統だった必殺回復キャラも消えてるし。
必殺名だけじゃなく、他の名称も全体的に安直。
「降魔皇(こうまおう)」とか「北斗七星の陣」とか。なんのひねりもないな…。
あとは細かい話ですが、戦闘マップが「魔幻空間」と呼ばれる降魔が作り出した特殊空間と帝劇前の2種類なんですが、これはまさか話数ごとにいろんな場所の3Dマップを作るのが手間だったからでは…とちょっと思いました。魔幻空間なら同じようなパーツコピペとか色替えとかで出来るじゃないですか。
「1」の1話の戦闘場所である上野公園で4話で戦うんですが言われなきゃ分からない。
ここまでいろいろと言っておいてなんですが、「否」な部分はあれど、せっかく14年ぶりにゲーム出してくれたんだからっていう恩義もあって事でだいたいの事は目をつむれたんですよ。つむろうと思ってたんですよ。
そんなウソやろ?!と思うかもしれませんが、サクラ大戦は年末年始に公式サイトがアドレスの契約更新忘れで落ちていたジャンルなんですよ。
新展開があるだけでありがた嬉しかったんです。
新サクラ大戦の最大の「否」ポイントであり、私がどう転んでも目をつむれなかった特大地雷が
今までサクラ大戦シリーズの人気を支えて来た旧華撃団のメンバーを酷い状況に追い込み、それを全く解決せずに終了してしまった。
という所です。
唯一まともな出演のあった「神崎すみれ」もかつての大切な仲間から1人取り残されて、いつかみんなは帰って来ると信じ続けてみんなといた大切な家(帝劇)を1人守り続けてる…という散々な状態。
真宮寺さくら(夜叉)役の横山智佐さんが役のオファーを2回断ったり、神崎すみれ役の富沢美知恵さんが苦悩していた(お2人のインタビューより)のが今になってよく分かりました。
インタビューをよく見たら、横山さんは最初から「この作品は私にとっての『サクラ大戦』とは違うもの」と言ってました…。富沢さんも、セガから「サクラ大戦」という名の作品が出て、それに「神崎すみれ」が出る以上断るわけにはいかなかったのが…出演断って神崎すみれ役が他の人に渡るなんて論外なので、逃げ道がなかったんだという状況が見てとれて悲しい。
こんな結末望んでなんていなかった。
私がサクラ大戦を応援して来たのはこんな結末のためじゃない。
笑って、大好きなキャラクター達が明るい未来をつかんでる姿が見たかったから。
なのに、応援して来た結果つきつけられたのがこれでした。
こんな未来だったらゲーム出してくれないで公式サイト年末年始に落としててもらって良かったですよ。だって、「V」~DSで出た「君あるがため」までのサクラ大戦の歴史なら、旧帝都・巴里・紐育のメンバーたちは明るくそれぞれの都市で生きてくれていたんですから。
私はこの新サクラ大戦をサクラ大戦の「正史」として断固として認められないので「パラレルワールド」とでも解釈しようと思います。
旧テレビ版サクラ大戦でゲームと全然展開違うやないかい!みたいな。
それか、原作者の広井王子氏がメインに参加していないので
「原作者が作ったものではない=本筋ではない」
つまり二次創作の同人ゲームと解釈するか
元々サクラ大戦の世界って大量分岐する世界なので
(大神編14分岐×大河編7分岐で98通り)
そのうちの1つの世界がうっかり新サクラ大戦の世界に分岐しちゃったとかの解釈ですかね。1つぐらいだったらまあ…有り得るんじゃない?ぐらいのノリで。
上の大神の14分岐という数字は13人のヒロイン+4の大神EDの誰も選ばない未来、大河の7分岐は星組+ラチェットの6分岐と公式では存在してませんが大神EDと同じく誰もパートナーを選ばなかった大河EDで7分岐。
誰も選ばない可能性は大河にも普通に有り得る未来だと思うので。
その世界の中でどの世界が新サクラ大戦へ分岐したかを考えたら私は「大神も大河もパートナーを選ばなかった世界ではないか」という結論に至りました。世界を守る戦いの中で隊長2人に愛するパートナーがいるかいないかって大分モチベに影響出る話だと思うんで。
愛がない世界だったからあんな世界に堕ちたんだと。
新サクラ大戦の世界、私には愛が感じられない世界だったよ。
他は割と許容範囲だったんですが、旧華撃団の設定が足を引っ張りすぎでヤバイです。
恐ろしい事に、この新サクラ大戦に関してはこれからテレビアニメやら舞台化が待ってるのが…その舞台化も伝統だった声優舞台ではなく俳優舞台になってしまいましたし。忙しい売れてる声優ばかりだから声優舞台は難しいだろうとは分かってますが、なら無理して舞台化しないでも良かった…とか新サクラのメディアミックスも凄く気になってましたが、今の気持ちとしては声優舞台を開催されても見に行く気にはなれません。
今のセガにはとりあえず既存のサクラ大戦1~5とコラムスやミステリアス巴里、エピソード0なんかを今のゲーム機でも遊べるようにしてもらって…後はもうサクラ大戦に触らないで下さい、もうほっといて下さいという気持ち。
新サクラ大戦2が出るとしたらこのストーリーを考えたスタッフを全排除してもらわねば新品では絶対買わないです。このスタッフに継続して作られてもたかが知れてますよ…
結局の所良いなーって思った部分は旧シリーズから継続してるスタッフの担当部分でしたし本当(音楽、メカデザイン等)音楽の田中公平先生の渾身の新ゲキテイとキャラソンの素晴らしいデキが浮きすぎてるのが悲しい。
甦った夢は悪夢でした。
戦場のヴァルキュリアシリーズが「蒼き革命のヴァルキュリア」というナンバリングではないタイトルを出して「コレジャナイ」ってブッ叩かれたあとに「戦場のヴァルキュリア4」ってナンバリングタイトルを復活させてるので…
「サクラ大戦6」…作りませんか?作らないですか?
藤島先生復活が無理そうならせめて松原秀典さんで。