大リーグのマンフレッド・コミッショナーは22日、サイン盗みが発覚した2017年アストロズのワールドシリーズ(WS)のタイトルをはく奪する考えがないことを明らかにしたが、米ヤフースポーツがこれに猛反発した。
「決して忘れない。アストロズは人々が認める王者ではない。ズルしたことは忘れない。球界が2017年のタイトルをはく奪しなくても、ファンが自らの心中でアスタリスクを付けない(注釈付きとみなさない)ことにはならない。アストロズよ、優勝旗を持っていろ。だが、それをどうやって手に入れたのか、アストロズの面々の記憶から消し去ることも許さない」
さらに「サイン盗みは、相手の癖を見破る分には何の問題もない。ポーカーだって、表情を読まれる人間は金を取られる。だが、相手の表情を読むことと、相手のカードそのものを見ることは別物だ。それこそ、まさにアストロズがやったことなのだ」とした。
これに、同年のポストシーズンでアストロズの主軸コンビが残した成績を付記した。アルテューベはホームで打率4割7分2厘に対し、敵地で1割4分3厘。コレアはホームで打率3割7分1厘に対し、敵地で2割1分1厘だった。
アストロズは同年、相手捕手の股間にフォーカスしたサイン盗み専用のカメラを観客席に設置。これを選手らが別室のモニターで解析し、ベンチ横のごみ箱をたたくなどして打者に伝達したとされる。