巨人の原辰徳監督(61)が22日、セ・リーグ5監督に「打倒パ・リーグ」を呼び掛けた。近年は如実に実力差が出ているセとパ。この日都内で開かれた12球団監督会議に出席した原監督は会議中に異例の訴えかけをした。
セの凋落っぷりに黙っていられない。会議後の会見に座長として臨んだ原監督は別の話題について話したあとに「ひとつ付け加えるとですね」と自ら切り出した。
「セントラル・リーグのある監督は交流戦、日本シリーズの対戦成績が悪すぎると。パ・リーグに対して闘志むき出しで戦う必要があるということを言った『G』というチームの監督がいました」。すなわち、発言者は自分自身。パ6球団の監督を前に宣戦布告するとともに他のセの5監督を鼓舞した。
数字がすべてを物語る。過去12回の交流戦でセが勝ち越したのは2009年のみ。球団別でトップになったのも2014年の巨人と18年のヤクルトの2度だけ。日本一は過去10年で2012年の巨人のみだ。
原監督自身、昨季はリーグ優勝を果たしたが、日本シリーズではソフトバンクにスイープを喫して惨敗。このオフにはセのレベルアップのためDH制の導入を提言するなど、現状打破へ積極的な動きを見せた。
それもプロ野球界全体が発展を願ってこそ。「とにかく球界発展、ファンのためにと…。その意思は12球団の監督は統一したものをもっている」と話した原監督。球界の盟主がパ独走状態にストップをかける。