化粧品業界に入社したいという女性の方も多いのではないでしょうか。
その願いは叶い、現在は大手化粧品会社の美容部員として働いています。
華やかなイメージが強い化粧品業界ですが、働いてみて色々見えてくるものがありました。
これから化粧品業界を目指す方に向けて、化粧品業界の裏側をお教えしたいと思います。
化粧品業界の配属は入社時に決まっている?配属先はどんなところがあるの
化粧品業界に入ったら、覚えることが山のようにあります(どの業界でも新人は覚えることがおおいですよね)。
まずは研修で一カ月ほどは支社の中で座学や接客、実技(お化粧をしてあげる方法など)を学びます。
どうやってお客様にお化粧の講座をするのかなど、実際の配属先で役立つことを教えてもらえます
研修が終わってからと思っていたので意外でした。
私の勤めていた化粧品会社の配属先部門は主に三つでした。
- 百貨店などの化粧品売り場の課
- ドラッグストア課
- モールなどに入っている化粧品売り場の課
私はモールに入っている課の配置でしたので、研修が終わってからは一週間ごとに、いろんなモールに行くことになりました。
新人の頃は仕事内容も分からないことが多く、慣れるのに大変でした。
百貨店勤務は厚化粧が基本!配属先で変わる化粧のやり方
研修が終われば制服が支給され(それまでは自分のスーツに研修中という名札を付けています)、やっとひとつの売り場に落ち着くことができます。
それぞれ特徴があるのですが、特に百貨店へ配属されると気合が違います。
大手百貨店などは、美意識の高い女性が来店するので、自分の化粧も当然手抜きは出来ません(どこでもですが)。
ちなみに百貨店が厚化粧なのは、モールやドラッグストアなど他の売り場よりもライトがきついからです。
普通に化粧をすると、化粧がとんでしまうので厚めに化粧して見栄えをよくするのです。
百貨店の休憩時間は何回かありますが、夕方になる前の休憩で一度化粧をきれいに落とし全部やり直しをする人もいます。
とにかく下地、リキッドファンデ、パウダーファンデ、粉(何種類か)とかでミルフィーユのようになっているので、夕方乾燥してくると、年齢がいった方は特に地崩れのようになるといっていました。
美容部員は華やかに見える仕事ですが、結構大変です。
見た目は華やか!でも実は体力勝負!!
美容部員は華やかなイメージがあるでしょうが、実はすごく体力がいる仕事です。
百貨店などではとても綺麗にメイクをして、華やかそうに見えますよね。
ですが美容部員の新人は納品と言って、商品が入ってきたら全てを検品してそれを商品棚に入れる仕事をする必要もあります。
かなりの量が仕入れで入ってくるので、それを裏から運んだら整理をするのに本当に体力もいるし、面倒くさいです。
また月に一回、在庫があっているかという棚卸しも担当します。
これが本当に大変です。
全部の在庫を手作業で数えて、合わせていきます。
かなーり時間がかかり、残業必須の仕事です。
メイクが好き、というより接客が好き、お客様が好き、でないと続けられない仕事だと思います。
ノルマについてはメーカーによってかなり異なると思います。
売り上げがノルマのところもあれば、売り上げではなくお客様が来たのが指針となるメーカーもあります。
ただ、やはり販売が仕事なのでお店全体の売り上げ目標があり達成が必須ですし、それがお給料にダイレクトにかかわってくるのはどのメーカーも同じではないでしょうか。
給料面もインセンティブがつく外資などのメーカーはお給料が人によって違います。
その分、個人のノルマや目標があり、達成が必須です。
私は国産ですが、個人のインセンティブなどはボーナスのみの反映で、月々は変わりません。
どちらが良いかは個人のやる気や気質によってだと思います。
美容部員がノルマを達成する方法!売り上げアップの秘訣
美容部員の仕事は、化粧品の売上をあげることです(自社ブランド)。
では、どうやったら売上を上げることができるのでしょうか?
- メイキャップの技術を磨く
- 自社ブランド商品の商品知識を完璧に身につける
- 24時間365日仕事のことを考えて、残業してでも一人でも多くの方を接客する
自分がメイクを買いに行ったときのことを思い出してみてください。
キレイな売り場にかわいい、かっこいいコスメが並んでいます。
そこには自然に、整ったメイクをした美容部員さんがいます。
メイクしてもらうと自分をまるで別人のようにキレイになって、新しいコスメやメイク方法を教えてくれるんですよね。
そんなお客様が憧れるような美容部員になることができれば、自然とファンのお客様は増えてくれます。
そのためには自社ブランド以外の、競合ブランドの知識も身につけて、ときには競合ブランドの商品をも勧める。
お客様目線で「お客様のキレイを応援する」これが優秀な美容部員の極意です。
さらに、美容部員はお店の方と自社ブランド商品の発注・在庫数を話し合ったりもするので、優秀な=売上が上がる美容部員さんが「私が売ります!」と言えば、その数を発注してくれることも珍しくありません。
お店が発注してくれた量がそのままブランドの売上になり、それを売り切ればお店も喜び、自社担当営業さんがお店限定イベントなどを企画しやすくなります。
さらに自社ブランドと商品が売れるようになり・・・そういう好循環を生み出すことができるのが、本当のできる美容部員の姿です。
美容部員は辛いことも多いですが、美の意識を高く持つことができます。
そんな美容部員の裏話でした。