中日・与田剛監督(54)が22日、東京都内のホテルで開かれた12球団監督会議に出席。ルールについての話し合いや確認が主な目的だが、指揮官にとってはペナントレースへ向け、闘志をかき立てる場となった。
「日本一を取った監督、リーグ制覇をした監督…。そういった方たちを見て、自分もそういう仲間入りをしたいなという気持ちになる」
各球団の指揮官とは今年初の顔合わせ。昨季日本一のソフトバンク・工藤監督やパ・リーグを制した西武・辻監督、そしてセ・リーグの覇者で同リーグのライバルとなる巨人・原監督ももちろん顔をそろえた。リーグ優勝、そして日本一を目標に掲げる与田監督は、あらためて頂点への思いを強くした。
今年から就任したセの2人の新監督も、大いに刺激に。まず広島の佐々岡監督だ。ともに1989年のドラフト会議で1位指名された間柄。3月20日の開幕戦(マツダ)の相手で「年は(2歳)下だけど非常に尊敬する野球人。いい戦いをしたいな、そういう思いだけ」と話した。
ヤクルトの高津監督にも対抗心を見せた。ともに亜大出身。与田監督が4年時に入学してきたのが高津監督だ。「大学の後輩だが、彼もホントに素晴らしい経験を持っている。手強い監督がどんどん増えてくるなという思い」。こう話すと、その表情を引き締めた。