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2020年1月23日 紙面から
現役時代の高木守道
17日に死去した「ミスタードラゴンズ」の高木守道元中日監督を悼む声が球界で尽きない。高木さんは通算2274安打を放ったしぶとい打撃だけでなく、球界随一の二塁手として野球ファンの記憶に残った。残した記録から、名手のグラブさばきをしのぶ。
断トツの数字が記憶を呼び起こす。高木さんが実働21年間で得た二塁の守備機会は1万1477度。日本のプロ野球で、二塁手での守備機会が1万を超えるのは高木さんだけだ。2位の大石大二郎(近鉄)の9171度を大きく引き離し、現役最多の浅村栄斗(楽天)は昨年までの実働10年で4495度。いかに多くの打球をさばいてきたかがわかる。
高木さんは、相手打者が放った打球に先回りして守っていることが多かった。内野手は投手の投げる球種やコースによって守備位置を変えるが、その読みやテクニックが卓越していた。一塁や二遊間の方向へ大きく守備位置を変え、一歩目も速い。安打性の当たりを何度もアウトにしてきた。打者から「打ったところにいたんだ」と嘆かれることも多かった。
さらに忘れられないのが華麗な併殺プレーだ。高木さんが球界に定着させたバックトスや、中前に抜けそうな打球を捕球した後のグラブトスを生かした好守を裏付ける数字もある。
生涯に成立させた併殺の数は1373度。これもプロ野球史上1位だ。1000度以上の併殺を成立させた二塁手は1145度の千葉茂(巨人)、1031度の大石、1006度の山崎裕之(西武)を含めて4人だけ。巧みなグラブさばきで二塁手の最多併殺記録をつくった。
一方で、守備機会が多くなれば失策の可能性も増える。安打性の当たりでも、はじいたり送球がそれたりすれば失策がつくこともある。高木さんの284失策も二塁手では最多。二塁手で失策が200を超えるのは高木さんら3人だけ。レギュラーを長年張り、美技や堅実な守備があるからこそ刻める数字でもある。
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