コモディティサイクルで予想するインド株の見通し
インドは今後大きく経済発展するという話は多くの人は聞いたことあると思いますが、それは一体いつの頃なのだろうか?という疑問を持つ人は多く居ると思います。
このページでは、コモディティスーパーサイクルの時期から逆算してインド株の暴騰時期を予測するというコンセプトのページになります。
コモディティスーパーサイクルとは
コモディティスーパーサイクルとは、人口が多い国の経済が急成長したときに、大量の公的資金の投入などによりインフラの整備を行いますが、その際大量に資源を使うことで起きる全コモディティ価格の急上昇のことを言います。
上昇期間は10年~15年程度で、前回のコモディティスーパーサイクルは中国特需と呼ばれ2000年頃~2011年まで起きました。
この間の、中国の成長はめざましく、2000年時点では中国自動車保有台数は1570万代でしたが、2010年には5倍の7721万台に急増していたりします。
インド特需の時期の特定方法(インド経済が急発展する時期)
インド経済の急発展により、インド特需が起きコモディティスーパーサイクルを生み出すと考えるならば、各のコモディティ相場の底値を予想して逆算すればコモディティスーパーサイクルの時期がいつなのか予想する事が出来ます。
今回は銅と金相場のサイクルからいつ頃にインド経済の急発展(株の急騰)が始まるのかというのを予測していくとします。
銅価格が上昇する時期を推測する
銅相場の特徴
①銅サイクルは上昇期1-3年と短い傾向にあり下落期が5-8年と長いという特徴がある。(1サイクル6年~11年)
②スーパーサイクル中には長時間上昇(4~5年)し、下落期間は短期間(半年~1年)になりやすい。
③株式の上昇期と銅の下落期は逆相関になる時期もあるので注意が必要。
この記事を書いているのが、2019年6月28日ですが、
この銅サイクルを踏まえると、2011年に銅価格はピークを迎えている可能性が考えられるので、2009年が底値→2011年の天井→2016年頃に底値を形成したとすると今回の銅サイクルは7年ほどになると想定できます。
今回のサイクルでは2016年を銅価格の底値とすると次のサイクルの底値は2022年~2027年頃という事が分かります(1サイクル6年~11年の為)
ただし、2019年や2020年に2016年の底値を割ってくる現象が見られたら、時期をずらす必要があります。
その場合は、2025~2031年頃が底値という事になります。
金価格が上昇する時期を推測する
金の特徴
①10年上昇して20年下落するサイクルの可能性がある
②ドルインデックスと逆相関性がある
③相場の歴史が浅いのでサイクルが確定的ではない
金相場は変動相場に移行した時期が1971年になるので、相場の歴史が浅いという特徴があります。
サイクルが確定するには、あと数回程度繰り返す必要があり、それは50年後とされているので、現状では可能性として10年上昇20年下落というサイクルの可能性があるという程度に留めておきましょう。
直近の金相場のピークは2011年ですが、そこをピークとするならば底値は2031年(20年下落するので)という事になります。
ドルインデックスは金と逆相関の関係にある
金相場というのはドルインデックスと逆相関にあります。
ドルインデックスが上昇している間は金価格は下がりやすく、ドルインデックスが下落しているときは、金相場が上昇しやすい傾向にあります。
ドルインデックスは15年毎にピークを付けるという習慣があり、直近のピークは2016年頃がドルインデックスのピークになります。
そうすると、次のピークは2031年になるので、金の価格上昇が始まりやすいのは2031年という事になります。
これは、上記で説明した、金相場の上昇サイクルと一致します。
また、銅サイクルに関しても2019年~2020年に底値を付けるとしたならば、銅相場も底値の時期が一致することになる。
下の動画は僕がドルインデックスの解説をした動画になります。良かった見てください。
金、銅、ドルインデックスの底値が一致する時期は2031年
見てもらったとおり、コモディティ価格が底値になりやすい時期は2031年頃が有力というのが分かると思います。
即ち、ここからインド特需によるコモディティスーパーサイクルがはじまる可能性が十分に考えられると言うことになるわけです。
ただし、株価の上昇が必ずしもコモディティスーパーサイクルと一致するわけではありません。
中国特需によるコモディティスーパーサイクルと株価の関連性
下記の画像は上海総合指数になります。
株価がピークを付けた時期は2007年、2015年になります。
逆に、底値を付けた時期は、2005年、2008年、2013年になります。
これを、コモディティスーパーサイクルの底値~ピークまでを重ねて見ると
金:2001年~2011年
銅:2009年~2011年
ドルインデックス:2001年~2011年
このような形で、コモディティスーパーサイクルが始まってから暫くしなければ、株価の上昇が期待できません。
なので、実際に2031年からインド株の急上昇があると考えるのでは無く、2031年以降に株価が上昇しやすい時期に、株価の上昇が起きやすい時期が来ると考える方が妥当ではないかと考えてます。
プラチナの高値サイクル
今回は話題に上げていませんが、他のコモディティのサイクルはどうなのか簡単に見ていきます。
プラチナの場合は6年~7年毎に高値を付ける習慣がありますが、たまに9年ぐらいに伸びるときもあります。
コモディティスーパーサイクルの時期は上昇期間の延長が見られますが、これよりも古いデータが無く中国特需の時のみしかデータがないので注意が必要です。
将来プラチナの価格が高値になりやすい時期は、2020年、2026年、2032年、2038年頃になりますが絶対的なものではないので注意しましょう。
※高値になりやすい時期と言うだけで、大きく価格が上昇するという意味では無いので勘違いしないようにしてください。
上昇期間は、コモディティスーパーサイクル以外は2~3年程度になります。
コモディティスーパーサイクル時には下落期間が短く上昇期間が長くなるので、上昇期間は約3年~4年程度まで延長される傾向にあります。
1964年~2008年までのプラチナチャート
2008年~2019年までのプラチナチャート
原油相場の高値サイクル
原油相場もプラチナ相場と同じく5~6年毎に高値を付けるという習慣があります。
チャートを実際に見てみれば分かりますが、プラチナのチャートと原油チャートは非常に似通っており、ほぼ同じような値動きをします。
これは、両方とも工業需要に依存している為、似通っているチャートになると言われています。
コモディティスーパーサイクル時には2年ほど上昇期間の延長が見られましたが、その後のサイクルは5~6年サイクルに戻っています。
上昇期間は、コモディティスーパーサイクル以外は2~3年程度になります。
コモディティスーパーサイクル時には下落期間が短く上昇期間が長くなるので、上昇期間は約3年~4年程度まで延長される傾向にあります。
これは、プラチナや銅と同じです。
下落期間は短く半年~2年で一気に暴落して底値を付けるという特徴もあるので、短期間に大きな利益を狙うには原油相場の暴落を狙うのはありだと思います。
※場合によっては二ヶ月で下落期間が終了するケースもあります。
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