正代は立ち遅れながらも、右からの追っ付けで松鳳山を浮かせるように形勢逆転。迫力満点の攻めで寄り切り、9勝目を挙げた。
10日目を終え、平幕2人がトップに立つのは1972年名古屋場所の豊山と高見山以来、実に48年ぶり。しかし、正代は徳勝龍と並走する優勝争いについて問われると「上位で当たってない人もいる。当たってないから、落ち着いて取れているのもある」と慎重な口ぶりだった。
「いいですよね」と声を弾ませたのは、2敗の弟弟子・豊山の好調ぶり。「部屋としても良い流れ。自分も負けたくない」とチーム時津風で賜杯に近づいていくつもりだ。