第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の出場校が、24日の選考委員会で決まる。一般選考(明治神宮大会枠1校を含む)の29校と「21世紀枠」の3校の計32校が選出される。昨秋の愛知県大会、東海大会を制し、明治神宮大会でも初優勝した中京大中京は、昨年のセンバツを制した東邦に続き、愛知県勢として2年連続春制覇の期待が懸かる。
待ちに待った正式決定が、いよいよ近づいてきた。愛知県、東海、明治神宮の3大会を制し、センバツ出場が当確となっている中京大中京。優勝候補の一角として挑む10年ぶりの春を見据え、現在では個々のレベルアップに時間を割いている。「4番・捕手」の印出太一主将は「センバツを見据えると、足りないことばかり。一球一球、日ごろから高い意識で取り組んでいる」と説明する。
昨年末には、中京大中京のメンバーを中心とする愛知県選抜として、台湾に遠征。最速140キロを超える投手との対戦は、センバツに向けて貴重な経験となった。移動が多く、追い込みの時期に十分な練習を積めない悩みもあったが、2月には校内で強化合宿を行う予定。高橋源一郎監督(40)は「ここからグッと上げていく」と話し、本番モードに突入する。
昨春は、東邦が中日ドラフト1位の石川昂の投打にわたる活躍で30年ぶりに優勝。中京大中京は歴代トップタイだったセンバツの優勝回数、単独トップだった勝利数で同県のライバルに追い抜かれた。高橋監督は「個人的には意識しない」としながらも、こう続けた。
「全国トップであることにプライドを持っているOBの方もいる」
印出も「(春夏合計の)優勝回数は日本一だけど、全てにおいて一番にならないといけない」とキッパリ。愛知県勢の「連覇」が実現すれば、学校別日本一の奪還もかなう。