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【高校野球】

奥川の穴は2年生右腕2人で埋める 5季連続甲子園確実視の星稜は日本一へセンバツで再挑戦

2020年1月22日 19時24分

タイプの異なる荻原吟哉(左)、寺西成騎の両右腕が星稜投手陣を引っ張る。

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 第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の出場校が、24日の選考委員会で決まる。一般選考(明治神宮大会枠1校を含む)の29校と「21世紀枠」の3校の計32校が選出される。

 昨秋の石川県大会、北信越大会を圧倒的な力で制し、一般選考での出場が確実視されている星稜。正式に決まれば、1981年春から83年春に並ぶ、同校最長タイの5季連続甲子園出場になる。

 昨夏の甲子園で準優勝するなど、前チームを引っ張ったヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸のような絶対的なエースはいない。だが、荻原吟哉、寺西成騎(ともに2年)の両右腕が、センバツを見据えて切磋琢磨(せっさたくま)を続けている。

 奥川のエースナンバーを引き継いだのは、昨夏の甲子園で2度の先発を経験した荻原。直球の最速は141キロと驚くようなスピードはないが、変化球とのコンビネーションで打ち取る。投球のテンポもいい。昨秋は5試合に先発し、エースの役割を果たした。「奥川さんが抜けた後のエースでプレッシャーを感じるけど、はね返す気持ちで投げないといけない」と自覚は十分だ。

 一方の寺西は186センチの長身から、最速146キロのストレートを投げ込む。昨秋は右肩痛で本調子ではなかったが、今月末には本格的な投球を再開する計画だ。背番号10ながら、プロのスカウトからも熱視線を浴びる快腕は「フォームを固めて、どんな形でもいいからチームに貢献したい」と意気込んでいる。

 そんな2人を頼もしく見つめる林和成監督(44)は「2人で(奥川の)1人分をカバーできる」と分析する。「力はないけど、何か楽しみなチーム」ともに話した。出場が決まれば、昨夏逃した日本一に、ダブルエースととも再挑戦することになる。

 

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