台湾民政府は10年くらい前に林志昇氏が設立した。元々林志昇氏は李登輝の会にいて、李登輝氏から台湾の法的地位を調べるように要請されたのだそうだ。
台湾人が米国に入国する時に入管で国籍欄にチャイニーズ・タイペイと書かねばならず、中華民国と書いて入管で逮捕されて厳しい取調べを受けると言う出来事が時々あるのだそうで、台湾の法的地位は如何なっているのか?という疑問を感じた李登輝氏は林志昇氏に調査を命じたのだそうだ。
林志昇氏が調べ始めると米軍が近付いてきて色々助言をしてくれたのだとか。そして米軍に誘導されるかのように調べている内に、台湾は国際法上は日本の領土で米国の占領地と言う姿が明確に浮かび上がってきたそうだ。そして国際法では領土の分割は認められず、従って日本領の台湾は日本の不可分の領土であり、米国の占領が解かれた暁には日本と一体になるのが国際諸法に従った結論となる。ポつダム宣言受諾時に日本領だった台湾と日本の植民地だった朝鮮半島とは、その後の展開に大きな違いが出て来るのである。
だから台湾民政府は日本への復帰を目指し、米国軍政府(USMG)が中華民国亡命政府集団への代理占領を解除して、台湾民政府が政権を委譲され、台湾は施政権返還前の沖縄の状態を目指すわけである。日本は占領軍を受け入れるも皇室が存続し、国体は残った。
それで米国の示唆によって台湾民政府は皇室を大切に思い天皇誕生日に団体で毎年来日し、大東亜戦争で亡くなった2万9千名の英霊の方々を祀る靖国神社に参拝団が毎年来日しているのである。
台湾は米軍の分割占領政策で本土とは別組織で統治されてきたが、沖縄や小笠原はその後本土と一体になったが、中華民国亡命政府集団に代理占領させた為に沖縄などとは違った道を辿ってしまった。20世紀最悪の悪魔の蒋介石は台湾人から日本国籍を奪い、中華民国の国籍を強制的に押し付け、日本語を奪い、日本文化を奪ってしまった。それだけでなく台湾人を統治するために残虐な弾圧と大量虐殺をしたのである。そして台湾人弾圧は台湾人の事業の弾圧をするから台湾人と侵略支那人との経済格差は今に至るまで続いている。
それで、台湾民政府は10年くらい前に中華民国亡命政府集団から台湾人が被ってきた損害の賠償と、国籍の回復を求めて、中華民国亡命政府集団と占領者の米国政府を相手取って米国の連邦裁判所に訴訟を起こしたのである。その後、国籍問題は米国内の問題を裁く米国連邦裁判所の扱えない問題であると言うことで訴えは却下され、しかし台湾人に国籍を与える事が出来るのは日本であると判決文の中で明言されている。
訴えを却下された台湾民政府は最高裁に控訴したが、中華民国亡命政府集団と米国国務省は抗弁権を放棄したので、台湾民政府の主張は事実上認められたわけである。その後、台湾民政府と中華民国亡命政府との間で、被害を受けた台湾人への損害賠償の件で話し合いが始まったと聞いていたが、続報がない。林梓安集団には台湾人の損害には関心が無いらしく、交渉もしていないとか。
そう言う台湾民政府であるが、賛同して集まる人の中には多数の台湾独立派が混じっている事は当初から有ったようで、台湾人は支那人でもなければ日本人でもない!台湾人は台湾人だと言う考えの人々である。しかし支那人への反感から台湾民政府に、誤解してだろうと思うが、多数が賛同して集まっているので、時々台湾独立派が悶着を起こして分派していった経緯がある。
昨年11月6日に林志昇氏が亡くなると、NO2の蔡財源総理大臣(当時)が自然の流れで台湾民政府のトップの座に就いた。そして総理大臣の名称を行政主席に改めた。それは台湾民政府は日本とは別の主権国家ではなく、日本の一部であるから、日本と対等の立場であるかのような誤解を避ける為であると思われる。つまり英国型のコモンウエルスも否定しているのである。
蔡財源氏が行政主席に就くと矢継ぎ早に改革を断行している。財政面での極めて不明朗なところを追求し、無駄な事業を次々と排除している。例えば、米国で行っている裁判も重要な点での結論は出ているのだから、終了したようだ。中華民国亡命政府集団への損害賠償などは米国でやらずに政権委譲後に台湾で行えば良いのであろう。
昨年、2万5千坪の敷地に建つ巨大な本部建物が建築違反の箇所がある言う理由で玄関入口あたりから大きく取り壊され、本部はいったんは台北市内に移ったが、林志昇氏夫人の林梓安が保有のビルの家賃が高いので高雄市に移転したり、経費の見直しが進んでいるようである。
5年前に林志昇氏から要請されて私は台湾民政府の最高顧問を引き受けたが、ともかく派手好きの林梓安の影響か?無駄な出費が目に付いていた。私の立場からはそう言う事までは口出しする事柄ではないので、見過してきたが、巨額の費用を出していると思われる占領者の米軍は困っていたのでは無いかと疑っていた。
しかし米軍にとっては、そう言う事以上に台湾民政府の内部に台湾独立派が居る事が絶対に許せない事だったに違いない。
台湾独立派は台湾の主権が中国にある事を意味し、中国が望むところだからである。台湾の主権が中国に有るなら、台湾独立運動は中国分裂の運動で、国際社会は国家分裂は認めず、中国の内政問題となり、米国も国連も介入できなくなるのである。鳴霞さんから、台湾民政府に中国の工作員が沢山忍び込んでいると以前から聞いている。いかにもそうと思えるし、そうであれば彼等が暗躍しない訳がない。
そんな中、林志昇氏の夫人を中心とする集団が台湾民政府の主導権を握ろうと画策を始めたようである。しかし彼女は台湾民政府のトップだった林志昇秘書長の夫人と言う以上の立場ではなく、組織上はなんの役も無い。彼女の言い分は台湾民政府は会社であり、自分の所有だと言っているようだ。
「林梓安集団」は公式サイトを奪う事にも失敗したようであるし、米軍からは見放されてしまった。彼女が保有するビルだかマンションだかで座談会や英語の講習会を開いたりしていると耳にするが、台湾民政府なら英語より日本語でしょ?と言いたいところ。
そもそも彼女は派手なロングドレスをまとったレセプションでスピーチすることはしばしばでも、靖国神社参拝団や天皇陛下の一般参賀には参加した事が無く、目が何処を向いているのか分からないところがある。
「林梓安集団」は台湾民政府の構成員にデマを色々と流しているが、「林梓安集団」に構成員を引き寄せようとしているのであろう。しかし現実には座談会などのイベントの参加者も衰退しつつあると聞いていて、衰退する現実を台湾民政府に投影して、台湾民政府に人が集まらなくなっていると偽情報を流しているようだ。当然、支持者と言うか信者と言うか、構成員には台湾民政府の情報を隔離しているようにも伝え聞いている。
因みに下が台湾民政府が行った新年会の模様であるが、にぎやかだった事が伺える。
http://www.usmgtcgov.tw/News/EventLatestContent?&ID=73&langCode=zh-TW
林梓安は台湾民政府は「会社」だと言っているようだが、私は台湾民政府の趣旨に賛同して協力してきたのであり、利益を求めたのではなく、実際、利益の享受は無いし有る訳ない。米国から見放された「林梓安集団」には台湾民政府を名乗る正統性は皆無である。
そう言う集団ならば、やがて資金が尽きれば誰も寄って来る者は居なくなるであろう。或いは其れだけでは済まないのではないだろうか。盲蛇に怖じずである。我侭な彼女のお姫様ごっこは終了した。
そんな事より、米中戦争が起きた場合に最前線となるであろう台湾は未曾有の危機を迎えている。大東亜戦争では台湾は戦場にはならなかった。今回は分からない。米国は米中戦争は最後の最後まで避ける努力をするとは思うが、成り行き次第ではどうなるか分からない。
① 令和2年に入ると早速、2日に中華民国軍のヘリコプターが墜落して参謀総長をはじめとする8名が亡くなった。整備が徹底している軍用ヘリコプターは事故で墜落は殆ど考えられない。有れば撃墜。
② そして2日か3日だったか、イランでソレイマニ司令官がドローンで殺害された。
③ そして11日が台湾での総統選挙。事前の予想通り蔡英文の圧勝。
3つの事件が密接に関係していると考えるべきである。もう戦争は始まっていると考えるべきで、イラン、北朝鮮と来れば、次は台湾と考えるべきで、「林梓安集団」の愚行は台湾を守る米軍にとっての大いなる邪魔でしかない。
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