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格付投資情報センター(R&I)は22日、トヨタ自動車の発行体格付けを「ダブルAプラス」から1段階引き上げ、「トリプルA」にすると発表した。構造変化が進む自動車業界のなかでも、トヨタの収益、財務の基盤は強く、負債の返済能力がさらに高まったと評価した。同格付けは21段階あるなかの最上級で、財政悪化がかねて懸念されている日本の国債(ダブルAプラス)を上回った。
トヨタがトリプルAに返り咲くのは2012年2月以来、約8年ぶり。R&Iは同日、トヨタグループの販売金融子会社、トヨタファイナンスもダブルAプラスからトリプルAに格上げした。R&Iは国内ではこの2社のほかにトリプルA格を付与していない。
自動車業界は電動化や自動運転など先端技術「CASE」を巡る競争が激しい。開発や投資にお金がかかって利益が出にくくなり、企業規模や収益性で、財務の安定度の差が広がりやすくなっている。
そのなかでトヨタの世界販売は年1000万台超で世界トップクラス。生産や開発の効率を良くし商品力を高める取り組みも奏功しているため、R&Iは「高水準で安定した利益、キャッシュフローを確保している」などとして今回の格上げを決めた。
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