七尾西湾を望む七尾市の田鶴浜野鳥公園近くの田んぼに２１日、コハクチョウの群れ約７０羽が飛来し、越冬を始めた＝写真。公園の管理者で、環境省希少野生動植物種保存推進員の時国公政さん（７８）＝同市大津町＝によると、例年飛来するのは３０羽ほど。時国さんは「餌が豊富だから多いのではないか」と暖冬の影響を示唆する。

　時国さんは同日朝、田んぼで群れになり餌の稲穂をついばむコハクチョウを数えたところ、例年より多かったという。時国さんは昨年１１～１２月にも同市舟尾町で群れを確認したといい、餌を求めて西に移動したとみている。

　時国さんは「３月末ごろまで見られる。近づかずに遠くから静かに見守って」と話している。　（稲垣達成）