あいどるまいどる

二次元アイドルと三次元アイドルにぷかぷかする

アンジュルムって、何で出来ている?

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What are little girls made of, made of?
What are little girls made of?
Sugar and spice
And all things nice,
That's what little girls are made of.

 

 マザーグースの有名な 詩です。和訳は「女の子って、何で出来ている?」。この詩によると、女の子は『お砂糖とスパイス』『それから素敵なもの全部』で出来ているらしい。なるほど。

 

 ……そうか???

 

 かの有名な童謡を真っ向から否定するつもりはないんですけど、現代の女の子ってお砂糖とかスパイスで出来ているって実感、あまりなくないですか?もちろん、この場合の『お砂糖』と『スパイス』は比喩である、というのは分かった上での話です。甘くて優しい一面と、ピリッとした厳しい一面。わかる。わかるよ。でもね、女の子達は今、大半は別のもので出来ているんじゃないかと思うんです。

 さて、女の子って何で出来ているんでしょう。

 

 

 『共感』

 

 実はさっきから何度も言ってました。わかる、って。

 これじゃないかと思うんです。共感。

 

 

 2010年代。先日新元号も発表され、2020年もすぐそこ。TwitterInstagramなどのSNSが人々の生活に根付いた、大SNS時代でした。

 TwitterInstagramもやってるよ、という女の子は非常に多いと思うし、その他にもSNSを利用している、なんて子も少なくないと思う。友達や芸能人の投稿を見て、RTやいいね!を押しますよね。自分が投稿したものにRTやいいね!をもらうと嬉しいよね。そこには何が生まれているか。「共感」だと思うんです。

 

 この「共感」はSNSが発達したから生まれたものではなく、随分と前からありました。友達の相談に乗ってあげる時、「そうなんだ~」って頷くだけで解決しちゃうこと、ありません?女の子が誰かに何かを話す時、「話す」という行為が重要視されていることがあります。悩みや愚痴を口に出して言う。そして、「共感」を得る。具体的な解決方法を明示されなくても、話すだけでスッキリした!って経験、あるんじゃないかな。

 友達と話すことで得られていた「共感」は、SNSを通して友達の友達、さらには顔の知らない第三者にまで広がることになりました。自分の投稿がRTいっぱいされて、いいね!いっぱいつくと嬉し~~~い!!わかる~~~~!!!!「共感」することは女の子だけの特権ではないですが、女の子のみなさんにはより分かってもらえるんじゃないかと思います。だって、「共感」してくれるから。

 

 

 「共感」を得て満足し、「共感」によって繋がる女の子。

 その「共感」に、言及した曲があります。

 

いつからなの  共感なんて言葉で
詐欺られて 震わす涙腺
世の中じゃない? まさか捻くれ
私の視線の方かもね
 
 わっかる…………
 
 いや~~~これ、すごくないですか?めちゃくちゃわかる。そして、めちゃくちゃ皮肉。
 わかるわかる、って共感してるけど、それって本当に分かってんの?ノせられてるだけじゃない?私はそう見ちゃうけど、これって捻くれてる?って問いかけてきてるこの歌詞に共感するけど、その「共感」は周り巡って自分に突き刺さってくるんですよね…。「共感」出来ないことに「共感」する。皮肉だなあ。この曲を歌うのが女性アイドル、っていう事実が最高に皮肉だと思います。え~~~なんてこったい!こいつはまいったな~~推すしかないな~~~
 
 ということで本日は、先程の『泣けないぜ・・・共感詐欺』を歌う『アンジュルム』がいかに最強かという話を私の好きな曲を中心にさせてください!!!!!
 すみません、全部前フリでした。オタクの悪い癖。
 
 
 
 アンジュルムって?】

 2009年4月 Hello! Projectの研修生メンバー(当時の「ハロプロエッグ」)から結成。グループ名は、スマイルとエイジ(世代)を合体させた造語で「スマイレージ」。

2014年10月 3期メンバーの加入とグループ名変更を発表し、「アンジュルム(ANGERME)」となる。
「フランス語のange(天使)とlarme(涙)を組み合わせた造語」
「天使のような優しい心で、色んな涙を一緒に流していこう。」
という意味が込められている。

 

 『アンジュルム』って聞いたことないな、って人でも『スマイレージ』というグループ名なら聞いたことあるんじゃないでしょうか。スマイレージが改名し、今はアンジュルムというグループになっています。

 メンバーは12名(2019年4月現在)。一番上は25歳、一番下は15歳という脅威の歳の差です。大家族かな?(そうです)

 

 ところでプロフィール見てもらったら分かると思うんですけど、みんなめちゃくちゃにかわいくないですか???え?見てない?とりあえず見てください。見て!!!美!!!美だから!!!

 ハロプロの女の子たちってちょっと癖のある顔立ちというか、所謂「今風」から少し外れたところにいるな~という印象なんですけど、アンジュルムの子たちもまさにそんな感じです。顔からもう強い。優勝。個性が溢れてる!あとビビるぐらい大人びてる。生まれ年見て「は???」ってなりません?なんだこれ…アンジュルムだけ時空バグってんのかな…。こんな中高生知らない…。

 

 

 まあ顔の話はこれくらいにしておいて、アイドルの本業の歌とパフォーマンスの話をさせていただきたいんですけど、何はともあれまずはこちらをご覧ください。

 

youtu.be

 

 強!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 紹介した『泣けないぜ・・・共感詐欺』をOP曲とした『アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色 + ファイナル』武道館公演の映像です。見てるとアドレナリンドバドバでませんか?一時期毎晩これ見てたせいでアドレナリンドバドバで眠れませんでした。寝る前に見るものではない。

 

 女性アイドルのイメージって、お揃いのかわいい衣装着て、かわいい曲をかわいいダンスで…っていう、男性が守りたくなるような女性像だったんですが、真逆です。それぞれ個性爆発してる衣装着て、バチバチにかっこいい曲をガンガンに踊ってる。歌い方一つ、笑い方一つとってもパフォーマンスが異なっていて、こういう言い方があってるか分からないんですが、目移りしちゃいます。全員が主役なのに、統率がとれまくってる。顔面ストレート。

 

 強!!!!!って思うんですけど、これまたすごく不思議で、この強さに対して、「男っぽい!」「女の子じゃないみたい!」とは思わないんですよね。紛れもなく女の子。とっても強い、女の子。キメキメの服着て、キメキメのメイクして、ネイルバッチリな手にはマイクを持っている。アンジュルムの曲に「ネイルの拳に希望掴みたい」という歌詞があるんですが、まさにそれを体現しているんです。

 女の子だけど強い、んじゃない。女の子でも強い、んじゃない。

 女の子だから強くって、女の子の強さがあるんです。

 

 

 そんな、とっても強いアンジュルムアンジュルムの良さはメンバー一人ひとりにもあるし、全員にも共通してるし、歌もダンスも…って挙げ始めるとキリがありません。

 かと言って「アンジュルムは最強!以上!みんなよろしくな!」だと何にも伝わらないまま終わっちゃうので、ここ最近の曲かつ私の大好きな曲である『マナーモード』『泣けないぜ・・・共感詐欺』『46億年LOVE』の曲紹介と絡めて、アンジュルムは強い!という話をしていこうと思います。

 

 

 

【女の子から言わせんなよ~~~!!!!! -『マナーモード』】

 

 『マナーモード』という曲名から察せられる通り、携帯電話をテーマにした曲です。携帯電話がマナーモードになっている曲。ではない。そうだけどそうじゃない。

 気になる異性に、あるいは恋人に伝えたいことがある。こうしてほしい、ああしてほしいのに、って思うことがあります。でもそれを自分から言うのはなんか違うというか、恥ずかしいというか……いやだからさ!察して!言ってきて!「こうしてほしい」って言ったらもう負けな気がする!!そんな、「言いたいけど言えずに秘めている、でも心の中はこうしてほしいボンバー」な曲です。

 

くちびる凍る マナーモード
気づいてよ Oh Oh Oh
抱きしめてほしい 迷惑かけられない
くちびる凍る マナーモード
恋しいよ Oh Oh Oh
泣けるものなら 泣き明かすのに
あなたに いま逢いたい
あなたに いま逢いたい
ため息だけ喚いてる

 

 これが「言いたいけど言えないの…」ってしおらしく歌う曲なら「男性が守りたくなる女性像」だったのかもしれませんが、バッキバキに踊りながら訴えてきます。言えませんけど!!!!!とばかりに。歌詞にもところどころ表れています。「ため息だけ喚いてる」って歌詞すごいな。相反する日本語のくせしてシチュエーションにピッタリはまる。

 

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 サムネのセンターでこの曲のメインの1人になっている佐々木莉佳子ちゃん、どう見てもジャニーズにいる顔してるのに現役JKらしい。どういうこったよ。彼氏でしょ。

 

 

 

【「共感」させてくんなや~~~!!!!! -『泣けないぜ・・・共感詐欺』】

 

 既に少し話をさせてもらっていますけど、『泣けないぜ・・・共感詐欺』は女の子たちのコミュニティでは欠かすことの出来ない「共感」について、正面から疑問をぶつけています。火の玉ストレート勝負。

 この曲を初めて聴いた時にまず衝撃を受けました。女性アイドルがそれ歌っちゃう!?女性の「共感」について、コミュニティの内側かつ女性の「偶像」であるアイドルが歌うのっていいの?というか、マジか~~~ってなりました。

 

[全米、感動、号泣]ヒロイン重ねて
[全然、颯爽、蒼穹]お決まりのエンド
[全米、感動、号泣]誰か私の目 熱くして

 

 豪速球すぎる。

 

 映画広告でよく見る『全米号泣!!』のチラシにパンチで穴開けにいってますよね。感動する、号泣する、って人間それぞれの感情のはずなのに、そうすることを押し付けないでよ、っていう主張。

 

強引なシンパシー ノれないと損らしい
ひとりひとつの人生に ひとりひとつの感情
テレパシー? 誰もわかんないし
押し売りに負けないのって 素直に言えたなら 勝利

 

 感情が「共感」されるのって、本来ありえないはずなんですよね。人間はみんな違う。あなたはあなたで、私は私。わずかに触れ合う、重なり合う部分で「共感」出来てきたはずなのに、「共感」することが当たり前って、んなの分かるか~~~~~!!!!!ほんまそれな。

 

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 サムネの上國料萌衣ちゃん、どこからどう見てもSexy Zoneの佐藤勝利くんなのに二人に血縁関係はなく、上國料萌衣ちゃんはジャニーズじゃないらしい。なんで?(素直な疑問)

 

 ちなみに『マナーモード』と『泣けないぜ・・・共感詐欺』の振付担当は同じ方とのこと。バキバキダンスなのに女性らしさすごく出ていて、女の子ならではの強さをより際立たせてくれていると思います。

 

 

 

【結局はラブでしょ!!!!! -『46億年LOVE』】

 

 この曲についてはまずPVから。

youtu.be

 

 情報量が多い。

 

 サムネの時点でひとしきり爆笑した曲です。なにこれ。

 スフィンクス自由の女神人工衛星と衛星惑星そしてアイドルが映っている映像って宇宙規模で探してもこれしかないだろ?極めつけに「5000兆円欲しい!!!!!」みたいなフォントで「46億年」ですよ。風邪引いて熱に浮かされたときに見る夢でももうちょっと落ち着いてると思う。

 そして再生してもらったら映ったと思いますが、サビではスフィンクスがビート刻んだり、トーテムポールがビート刻んだりしてるんですよね。比喩でも誇張表現でもなくそのままをお伝えしています。字面だけ見ると狂気しかない。

 

 

 そんなトンチキ臭がハンパないPVの『46億年LOVE』ですが、曲も歌詞もめちゃくちゃ愛と女の子の強さに溢れています。

 

「一生守る」とすぐに誓うけど
あなたの一生って何度目?

 

 すみません!!!!!!!!!!!!!!

 

 一番のAメロの一行目という冒頭も冒頭の歌詞なんですけど、こんなこと女の子に言われたらちびりません?スミマセン…って目をそらしたくなりませんか?さっきからジャニーズにいる顔だってうるさく言ってますが、ジャニーズに代表されるキラキラ王子様曲に真っ向からグーパンチかますような歌詞。アンジュルムってジャニーズじゃないんだ……。

 

もしも争いのない未来 誰かが堪えてたら意味ない
夢に見てた自分じゃなくても 真っ当に暮らしていく今どき 

 

 女性が進出する社会になって、働く女の子もすごく多くなったんじゃないかなと思います。

 「将来はおはなやさんになるの~!」って明るい未来に夢見ていた時期は、もう昔になってしまったかもしれない。こんなことしたかったのかな…って悩む女の子もきっといると思います。

 悩んで、立ち止まって、弱くなる時があっても、前を向こうって思えることは本当にすごい。「強く生きている」って胸張って言ってもいいんだよ、って肯定されているように感じます。

 

来てよ!優しい愛の時代

女も男もみな人類
歴史に名を残す前に
アツい電話くれなきゃ
無理 無理

I say ノってこう
結局はラブでしょ
地球回る 宇宙もDance Dance
ノってこう
大きなラブでしょ
愛は超える 46億年

  

 結局はラブなんだな!!!!!!!!!!!!

 そっか!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 なんだかんだ、「共感」だの強く生きるだのどうのこうの言ってきましたが、結局はラブです。間違いねえ。最後に勝つのは愛だしな。

 いろいろこねくり回しちゃうし考えちゃうし、う~~~ん難しいよ~~~エ~~~ンってなること多いですけど、エンエンなっちゃったらこれです。結局はラブなんです。ラブ。嫌なことあったらダンスダンス!!!!!!ハッピーならダンスダンス!!!!!!ヒュウ!!!!!!!!

 ハッとさせられるような歌詞なのに、ものすごく多幸感に溢れていて、元気になれる曲です。最高。

 

 

 

 さて、アンジュルムの魅力・強さについて、ざっとではありますがお話させていただきました。

 これ以外にもアンジュルムにはいっぱい良い曲があって、その多くが女の子の強さに溢れています。アンジュルム強い。最強。

 

 紹介させていただいたのはアンジュルムが今の体制になる前にリリースされた曲なので、現在の12人体制では、また歌割や立ち位置など、パフォーマンスが変更されています。

 そして、12人体制のパフォーマンスが見られるのは明日から始まる「アンジュルム コンサートツアー 2019春 〜輪廻転生〜」にてラストとなります。

 

 

 ちょうど1年前の今日、アンジュルムのリーダーである和田彩花さんの卒業発表がありました。

 和田彩花さんはアンジュルムの前身、スマイレージ結成時からの初期メンバーであり、彼女が卒業することにより、スマイレージ時代のオリジナルメンバーはいなくなります。

 アンジュルムのリーダーで、誰よりも長く、誰よりもお姉さんでグループを引っ張ってきた和田彩花さん。ハロプロのリーダーでもある彼女のグループ、そしてハロプロへの貢献度は非常に高く、一つの時代が終わるのだと感じています。

 

 アンジュルムはリーダーの卒業を迎えることとなるわけですが、和田彩花さんが卒業することに対して、寂しさはあれど、不安は感じていません。自分でも驚くほどに。

 和田彩花さんはアンジュルムに対していっぱい愛を与えてくれました。愛情を持って後輩たちを育ててくれました。それは間違いなく、ラブです。和田彩花さんのラブはアンジュルムのメンバーに受け継がれ、アンジュルムはこれからもアンジュルムとして強く、ラブをもって成長してくれると確信しています。

 

 明日から始まる、最初で最後の12人のツアー。

 輪廻転生するアンジュルムを、この目で見届けたいと思います。

 

 

 

 ――――アンジュルムって、何で出来ている?

 ――――とびっきりの強さと、大きなラブ。