ヤッコの頭皮欠損症

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ポマカントゥス系ヤッコの飼育において、頭皮の一部が剥がれるような症状や、色素が抜けて部分ハゲの状態になることがあります。
この原因として、白点病治療の際に投薬した硫酸銅による残留銅濃度が起因するという考えをかなり以前から聞き受けたことがありますが、当方での経験値では原因は別にあるものと判断しています。
このことについてですが、知人の水槽で長期に亘り無投薬飼育を継続し、今まで一度も硫酸銅の他、一切投薬行為をおこなっていない水槽があるのですが、2本の水槽(各々濾過経路は別途の単独設置)で飼育しているサザナミヤッコにそれぞれ頭皮欠損や色素が抜けたハゲの症状がみられます。
この水槽では、白点病の発症に陥りやすいナミチョウも殆ど発症しない完璧なまでのメンテナンスを実行しているので、水質の悪化も考えし難い状態です。
以前にその知人から相談を受けた際、当方では頭皮欠損やハゲ症状が発症したことがないので、当方と知人の飼育で異なる点をヒアリングしてみたことがあります。
システムは当方の製作品、メンテナンスは的確に実行、無投薬飼育を継続しているなど、当方のアドバイスを堅実に遵守しているので、飼育内容は明確に結果として現われているのですが、唯一異なる点は与えている餌の種類でした。
その知人はメガバイトを主体に与えていたのですが、当方ではマリングラニュールの一品目しか与えていません。成分的には海藻類の食物繊維に違いがあるようなので、食物繊維の給餌量が原因ではないかと仮定してみました。
治療行為として、それ以降は試しに当方と同じマリングラニュールのみを与えるように対策を講じましたが、一度発症してしまった症状は餌を変えてもなかなか回復できないようです。
私の経験値では、上記程度の想定しかできませんが、残留銅の影響がないことだけは明確です。
ヤッコは人気種でありますので、他の方で発症の原因や治療方法をご存じの方がいらっしゃるかもしれません。原因を解明する為には色々な方のご意見が必要ですね。