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テスラ、NHTSAに調査請願の意図せぬ加速現象は「完全に誤り」と主張。2重の安全機構、記録も異常なし

完全とは言い切れない?

Munenori Taniguchi
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Roberto Baldwin/Engadget

先週、テスラのEVに「ドライバーの意図に反して勝手に加速する問題」があるとして、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対し約50万台におよぶ調査と回収修理(リコール)を請願する書類が提出されました。この問題に対し、テスラは請願が「完全な偽情報」であり、風説の流布で株取引における利益を得ようとする"ショートセラー(空売り屋)"の仕業だと主張しています。テスラがブログ記事で主張するには、テスラが保有しているテスラ車の走行データからは、車がドライバーの操縦どおりに動作しているのが確認されたとのこと。また、テスラはすべての車のペダルには2系統のセンサーがあり、双方からの入力が食い違えばモーターのトルク発生をオフにする設計になっていると説明。さらにブレーキとアクセル両方を踏み込んだ場合もアクセルのほうだけがオフになり、車は停止するとしました。

またAutopilotを使用中は、ドライバーからの入力が意図的と判定できなければ潜在的にペダルを誤操作していると判断し、やはりモーターのトルク発生をカットするとしました。

テスラ車のシステムはその操縦履歴をすべてデータに記録するためあとから何が起こったのかを確認できるとされます。またテスラはNHTSAに対しては透明性を保っており「意図しない加速」の件に関しても定期的に、また多数の苦情の情報を共有、いずれも問題はなかったとしました。

ただ、テスラとドライバーの間で主張が異なるケースもこれまでに発生しており、ドライバーは決してアクセルを踏んでいないと主張しているにもかかわらず、データ上はアクセルペダルが踏まれているというケースもある模様。この場合、ドライバーが勘違いをしている可能性もあるものの、仮に何らかの理由で、2つのセンサーが同時にアクセルを踏んだと誤判断すれば、それはデータ上では誤動作にはならず、ドライバーの過失になってしまいます。

テスラはシステムの安全性は問題ないと自信を持って主張しており、意図せぬ加速の存在を立証するためにはかなり明確な証拠が必要になりそうです。
 

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