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福井発

元担任の不起訴不当 池田中2自殺で検審議決

 池田町池田中学校で二〇一七年三月、男子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、市民団体に業務上過失致死容疑で告発されていた当時の担任について、福井検察審査会は不起訴不当と議決した。議決は十五日付。福井地検が昨年二月に不起訴としていた。

 議決は「担任のしっ責と生徒の死亡との因果関係が認められるか、担任がどの程度予見し得たかについて、関係者らから聴取した上で結論を導き出す必要がある」と指摘した。

 市民団体は、同様に告発し不起訴となっていた当時の校長と副担任についても審査を申し立てていたが、福井検察審査会は「反省すべきだとしても、(自殺の)予見可能性があったとは認められない」などとして不起訴相当とした。

 福井地検の中山博晴次席は「議決の内容を精査の上で適正に対処したい」とのコメントを出した。

 男子生徒は校舎から飛び降りて自殺した。町教委の調査委員会は同年十月、担任と副担任による過剰な指導が自殺を招いたと認定する報告書を公表した。市民団体が同年十二月、福井地検に告発していた。

 

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