遠ざかる日本
2代目、3代目となるにつれ、事業はさらに拡大した。
多くの財閥では、後継者は、欧米の名門大学に進み、いくつかの事業分野では日本企業を抜き去り、日本との関係も希薄になった。
サムスン電子は半導体事業で日本企業を圧倒した。今でも、材料や装置などの分野で日本企業との関係は強いが、あくまで取引先関係だ。
かつてエンジンなど基幹技術を三菱自動車から導入した現代自動車だが、いまはそういう関係はない。ポスコと日本企業との関係もどんどん希薄になっている。
ロッテはもちろん、日本と韓国で事業を展開しており、他の財閥とは状況は違う。
それでも、重光武雄氏の死去を機に、日韓間の複雑な支配構造関係をどう整理し、さらに長男と次男間の争いをどう収めるのか。
いずれにしても、創業者時代のような関係ではなくなるのは必至だ。
創業者時代が終わり、大きな時代が流れる中で、日韓の企業間でどう協力を深めていけるか。
「昔は、そういう役割を担う人物がいたのに・・・」と過去を振り返って嘆いても、せんなきことだ。
救いは、政府間の関係が「過去最悪」と言われる中で、日韓の産業界では、新たな協力関係を模索する動きが出ていることか。
最近、「会長が日本についてもっと学べという指示を出した」という財閥からの連絡や、財閥の幹部研修プログラムなどの中に「日本を知ろう」という内容を盛り込む例が、久しぶりに増えてはいる。
世代交代が進む中で、どう関係を構築、強化できるのか。創業世代が去った日韓企業協力にも注目したい。












