〈music is music〉レクチャー・シリーズ

ポップ・ミュージックを語る10の視点

定価:本体1900円[税別]

  • 四六判・並製 | 344頁
  • 発売日 : 2020年2月25日
  • ISBN 9787-4-86559-215-3 C1073
  • ジャンル : ポピュラー音楽
  • ブックデザイン:加藤賢策(LABORATORIES) 編集協力:杉本航平

いま音楽を語るときに私たちが語ること──
注目の論客たちがポップ・ミュージックの現在を
多角的に論じた刺激的な連続講座、待望の書籍化!

〈music is music〉レクチャー・シリーズは、
投資家/コンテンツ・プロデューサーのマスヤマコム(桝山寛)と
音楽プロデューサーの牧村憲一のプロデュース、
『文化系のためのヒップホップ入門』著者の大和田俊之のコーディネイトによって、
2016年から18年にかけて東京・渋谷で開催されました。

登壇したのは、すぐれた耳とシャープな視点を持って音楽に取り組んでいる
プロデューサー(冨田ラボ)、ジャズ作・編曲家(挾間美帆)、
音楽学者(南田勝也増田聡細馬宏通永冨真梨輪島裕介大和田俊之)、
ライター/ジャーナリスト/評論家(柳楽光隆渡辺志保)の実力派10人。

最新型のジャズ、アメリカのヒップホップ、ロック、ポップス、
さらにはカントリーから東アジア圏のポップスまで、
いまポピュラー音楽を語るとき、どんな言葉が可能なのか?
音楽体験への新しい扉をひらく10の講座へようこそ!

プロフィール

  • 大和田俊之(おおわだ・としゆき)
    1970年生まれ。レペゼン神奈川。クリップスとブラッズならぬバイカー・ギャング(暴走族)で荒れ狂う日本のウェッサイ、湘南地方で育つ。ドクター(文学)。慶應義塾大学法学部プロフェッサー。2011年、『アメリカ音楽史--ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社選書メチエ)をドロップ。共著に『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版、2017)。
    http://d.hatena.ne.jp/adawho/
    http://twitter.com/adawho

  • マスヤマコム(ますやま・ひろし)
    投資家、コンテンツ・プロデューサー。投資案件に映画『この世界の片隅に』、アプリ『スマートニュース』がある。また日本の音楽、飲食文化を助成する非営利社団法人MAMの代表理事を務める。助成先は挾間美帆CD『Dancer In Nowhere』、網守将平CD『パタミュージック』、牧村憲一の音楽・レクチャー制作『music ismusic』など。
    https://mamjp.org/

  • 牧村憲一(まきむら・けんいち)
    ユイ音楽工房の設立に参加後、CM制作会社ONにて大滝詠一、山下達郎のCMを担当。フリー・プロデューサーとしては、大貫妙子、加藤和彦、竹内まりやらを手がけた。細野晴臣主宰のノンスタンダード・レーベルを経て、ポリスターレコードではフリッパーズ・ギターの制作、TRATTORIA、WITS(Z)、サラヴァの各レーベルのエグゼクティヴ・プロデューサーを兼務。共著『渋谷音楽図鑑』(太田出版)、単著『「ヒットソング」の作り方』(NHK出版)などの著書がある。現在、music is musicのプロデューサー、慶應義塾大学アート・センター訪問所員。

CONTENTS

01  アメリカ文学・ポピュラー音楽研究者(慶應義塾大学) |アフロ=フューチャリズム、ゲーム音楽、YMO

02  音楽評論家/『Jazz The New Chapter』編者 |メルドー、グラスパー以後を聴く

03  社会学者(武蔵大学) |ベビーブーマー、X世代、ミレニアルズ、そしてZ世代へ

04  音楽家/音楽プロデューサー |アル・ジャロウ、スティーリー・ダン、EW&F、マイケル・ジャクソンを題材に

05  音楽ライター |ネット、ゴシップ、セレブ・カルチャー

06  ジャズ作・編曲家 |作・編曲家の視点から

07  音楽学(大阪市立大学) |模倣/カヴァー/オリジナル

08  身体動作・視聴覚文化研究(早稲田大学) |〈スターマン〉〈ライフ・オン・マーズ?〉を読み解く

09  カントリー音楽シンガー/研究者 |ステレオタイプを越えて

10  大衆音楽研究(大阪大学) |演歌、カタコト歌謡、ドドンパから〈プラスティック・ラヴ〉まで