上場企業の社長が二人も辞めたけど、あれほどの事件では本来なかったはずなんだよな。
高齢者がたくさんのお金を貯めこんでいて、郵便局の社員を信じるほど情弱で。要は金融リテラシーのかけらもない平凡な庶民が、高度成長でお金を貯めて、たまたま高金利だった昭和の末期に郵貯の定額貯金と簡保の養老保険で掛け金を倍にしたという記憶で郵便局が優れた金融機関だという誤解を持っていて、その成功体験が忘れられなくて70歳になっても80歳になってもお金を増やしたい欲深な心を持っている同情すべき点は少ない小金持ちの老人がたくさんいて。
この老人を相手にまっとうな金融知識もない郵便局員がちょっと小知恵が回る小悪党の同僚にそそのかされて上司に言われたとおりに勧誘して、保険料をたくさん払わせちゃったって事件だろ。
かんぽの社長を辞めた人は、そういう構造もわからなくて東京海上時代の成功体験と東大卒のプライドで突っ張っちゃったらしいけど、残念ながら東大卒のヒエラルキーでは東京海上に行くのは落ちこぼれで、郵政省にキャリア採用される連中の方がよっぽど優秀なので、東京海上で役員にぎりぎりなる程度の奴はやはりこの程度ということで。
郵便の社長を辞めた人は、上記の構造は分かっていて、東大から住銀なのでそれなりで、少なくとも植平氏よりはキャリア連中の評価も高く、実際、宅配の収支改善には凄腕を振って、キャリア採用官僚でのんびりしていた奴らではできない仕事をしたということらしい。だけど、彼の最大の失敗は、全特幹部を何人か立て続けに役員に登用したこと。あいつらは経営の感覚なんて全くなくって、会社にたかり倒すだけが存在価値みたいなやつらなんだけど、日本郵政初代の“ザ・ラストバンカー”西川社長と一緒に仕事をしていて放逐された経験から、全特と仲良くなっていれば自分の立場を安泰にしてくれると思ったらしい。でも全特は敵に回すと面倒だけど味方にするとこれほど頼りないのはいない。案の定、彼が辞めるときに体を張った全特幹部はいない。逆に、全特幹部を登用したことでキャリア連中は、彼は唾棄すべき人間って評価になったらしいね。結局、だれを味方にするか、二度もチャンスがあったのに分かってない彼の限界なんだろう。だから住銀でも常務どまりだったんだね。かんぽの乱暴な募集も、この人は薄々気づいていたんではないのかなとすら思える。そういう腹黒い人間だよこの人は。
持株の人? 鈴木「NHKは暴力団」副社長の傀儡だろ。犬猿の仲だった郵便の人を最後に自分の道連れに辞めさせられてよかったね。経営者としての実力は郵便の人の方が上だと思います。
なおこの文章はパラレルワールドから聞こえてきた声を書き連ねてます。ブクマが集まったら消す。