製品・システム

航空保安管制システム

航空管制用レーダシステム、無線標識装置、
空港気象ドップラーレーダで空の安全を守る。

世界の空港で活躍、東芝のVOR/DME

空港エリアや航空路を運航する航空機の飛行状況を探知し、航空機の位置情報を地上の管制官に提供する航空管制用レーダシステムや、パイロットに地上から航空機の方位情報を提供する無線標識装置(VOR/DME)、空港エリアの気象を観測し、雨や風の情報を知らせる空港気象ドップラーレーダにおいても、東芝の技術が活躍しています。とりわけ無線標識装置は、国内のみならず、フィリピンやマレーシア、インド、スペイン、ポルトガルなど、多くの国で導入、運用され、今後もさらにグローバルに広がっていくものと期待されています。

日本国内の航空管制用レーダ供給実績

日本国内の航空管制用レーダ供給実績図

世界各国へのVOR供給実績

南アメリカ
納入先 納入年度
Ecuador 2011
Venezuela 2016
Colombia 2019
中東・アフリカ
納入先 納入年度
Tunisia 2008
Lesotho 2009
Mozambique 2009
Oman 2009
Saudi Arabia 2011
Ethiopia 2017
Botswana 2018
Algeria 2019
ヨーロッパ
納入先 納入年度
Norway 2008
Spain 2009
Portugal 2010
Poland 2011
アジア・オセアニア
納入先 納入年度
Malaysia 2011
Pakistan 2013
Azerbaijan 2014
Myanmar 2015
India 2017
Kyrgyz 2017
Thailand 2018

フェーズドアレイ気象レーダ

進化した気象レーダで
レジリエントな防災・減災機能の強化に貢献。

世界初となる実用型
「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」

当社はSIP(※1)「レジリエントな防災・減災機能の強化」の施策に、研究グループの一員としてプロジェクトに参画し、世界初(※2)となる実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」を開発しました。この気象レーダが、防災・減災の術として期待されています。
MP-PAWRは、従来の「マルチパラメータ気象レーダ」と「フェーズドアレイ気象レーダ」の各々の長所を兼ね備え、ゲリラ豪雨などの兆候をより迅速かつ正確に捉えることを可能にしました。

※1:SIP
戦略的イノベーション創造プログラム。科学技術分野におけるイノベーションを実現するために、内閣府/総合科学技術・イノベーション会議が2014年に創設した施策。

※2:世界初
水平偏波と垂直偏波を同時に送受信する二重偏波機能を有し、10方向以上を同時に観測可能なDBF(デジタル・ビーム・フォーミング)のリアルタイム処理機能を搭載した気象観測専用のフェーズドアレイレーダとして。

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(株)東芝のページです。

車載用リチウムイオン電池

使用環境を選ばない幅広い用途の二次電池。
効率的に運用管理。

特殊車両、船舶等向け車載用電源

東芝二次電池SCiB™を使用した特殊車両、船舶等のディーゼルエンジンの始動と高頻度のアイドリングストップ運用に使用できる24V系リチウムイオン二次電池です。
セル電圧や温度を監視し、過電流、過充電・過放電および過温度を防止する保護回路(BMU:バッテリー・マネジメント・ユニット)を内蔵しています。
電池の監視情報は、CAN 通信インターフェースを介して外部に出力でき、運用の管理に利用できます。
鉛電池に比べ小型・軽量なため、搭載スペースの削減や軽量化に寄与します。
また、サイクル寿命が長く、電池の交換頻度を低減できます。鉛電池で必要な補液、比重の管理なども必要ありません。
2020年の量産開始を計画しています。

通常運用電圧範囲 DC20.0~29.7V
公称容量 67Ah
端子 DIN規格
クランキング電流 1100A(30秒、25℃)
連続最大電流 300A
寸法 W256 × D269x H208㎜(突起物を除く)
質量 約28kg
通信
インターフェース
CAN通信(SAE J1939準拠)

※掲載の技術資料等は保証値ではありません。予告なく仕様の変更をすることがあります。
また、お客様の使用条件により性能は異なります。

SCiB™の詳細はこちら 別ウィンドウマーク

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ドローン検知システム

不審なドローンの重要施設への侵入を
電波で広範囲に検知し、安心・安全な社会に貢献。 電波式ドローン検知システム

ドローン検知システムとは

ドローン検知システムは、ドローン(無人航空機)が重要施設やイベント会場などに接近・侵入した際に、これをいち早く検知してアラートするシステムです。

■ドローンから発射される電波を自動検知し、電波の到来方向を二次元的(方位角、仰俯角)に測定、カメラで撮影した背景画像と合成した映像を生成表示します。

■映像は検知装置と接続される監視制御端末に表示され、同時にドローンの到来方向を地図上に表示します。

■ドローンを検出した際は、監視制御端末からアラームを鳴動し、監視業務を支援する事ができます。

特長

申請や免許が不要
検知装置は電波を出さないため、無線局申請や免許は不要です。
全周囲監視が可能
1台で90°をカバーするので、複数台を設置する事で全周囲を監視できます。
連続監視が可能
建物屋上などに常設し、昼夜連続で監視できます。
到来方向の特定が容易
ドローンから発射される電波を視覚的に捉えるため、ドローン到来方向の特定が容易です。

AIシステム

人工知能ソリューションで、
電波システムを未来へ。

将来の戦況は、複雑性、多様性、不確定要素が増大し、従来には無い様々な状況が発生することが予想されます。人工知能ソリューションは、過去の事例、ノウハウ等の暗黙知、現状のルール等を学習し、初めての事例においても、適切な答えを導出します。

人智を超えた事態への対応

増大する一方の情報の処理、より詳細な分析をするための判断条件の細分化に対応し、高速に最適解を導き出すことができ、迅速な判断が迫られる状況に対応します。

信頼できる人工知能

人工知能が答えを算出した根拠を、数式、思考過程あるいは事後のシミュレーション等と組み合わせることにより明確にし、利用者が妥当と判断できる情報を提供します。

人工知能システム適用に向けた取り組み

レーダシステム
レーダ信号処理への人工知能適用により、自動的に、高度に対象物を検知することができるようになります。
情報システム
大量のデータから、複数の自動分析結果を組み合わせて新たな分析を行うなど、情報収集の高度化・自動化が実現します。
指揮統制・射撃管制
戦場をサイバー空間にモデル化し、過去の戦訓(ノウハウ、事例)を学習することで指揮統制・射撃管制の意思決定を支援できるようになります。