米ネットフリックス 2月からジブリ作品を世界配信

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国際
2020/1/20 15:20

ジブリ作品をテコに会員数の増加をめざす( (C) 1988 Studio Ghibli)

ジブリ作品をテコに会員数の増加をめざす( (C) 1988 Studio Ghibli)

米ネットフリックスは2月から4月にかけて順次、「となりのトトロ」などスタジオジブリ(東京都小金井市)の21作品を日本と米国、カナダを除く世界約190カ国で配信する。ネットフリックスは国内のアニメ会社と包括提携を結ぶなど日本アニメの獲得に力を入れてきた。世界的に高い人気を誇るジブリ作品をテコに海外市場の開拓を加速させる狙いだ。

このほどフランスの配給会社、ワイルドバンチ・インターナショナルからジブリ作品の日本と米国、カナダを除く世界での配信権を獲得した。2月1日には「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」など7作品、3月1日には「もののけ姫」など7作品、4月1日には「ハウルの動く城」など7作品を配信する。

これまでジブリはネット配信に対して消極的だったが、動画配信サービスの拡大に伴い、世界に配信ネットワークを持つネットフリックスと組むことがジブリ作品の認知度向上にもつながると判断したもようだ。

ネットフリックスは「スタジオジブリの長編アニメーションは、これまで35年間にわたり世界中のファンに愛され続けている」と強調。「日本発のすばらしい映画をアジアやヨーロッパ、南米などの多くの国の言語でみてもらいたい」とコメントした。

ジブリ作品を巡ってはAT&T傘下のワーナーメディアが展開する動画配信サービス「HBOマックス」で米国内でのジブリ作品の配信を決めるなど、動画配信サービスの目玉コンテンツとしてジブリと組む動きが広がっている。

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