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 韓国政府も、過熱する教育戦争に次々と対策を打ち出していますが、その結果、毎年のように教育政策が劇的に変化して公教育の現場は混乱。受験生や保護者たちはますます私教育に依存するようになりました。

 高校や大学入試の制度が複雑になりすぎて、何をすれば評価が上がるのか一般の保護者には把握が難しいほどです。そのため最近では、「入試代理母」と呼ばれる、自身の子どもを難関大に入学させた経験を元に、受験生たちの進路に合わせた学習プランを組む入試コンサルタントさえ登場するようになりました。

教育費で引き裂かれる家庭

 これだけ多岐にわたる教育サービスを利用しようとすれば、当然多額の教育費がかかります。そのしわ寄せが、いま親世代に大きくのしかかっています。

 取材した中には、共働きで月に1000万ウォン(約100万円)の手取りがあるにもかかわらず、子どもの教育費や養育費が収入の60%以上を占めている夫婦もいました。所得に対して多額の教育費を出さなければならず、家計が赤字になってしまうエデュプア(education poor)もうまれ、それがそのまま老後の負債として残ってしまう事態になっています。

金敬哲氏 ©文藝春秋

 加えて、留学も盛んに行われる韓国では「雁パパ」「鷲パパ」「ペンギンパパ」という流行語も生まれています。

「雁パパ」とは、教育のために妻子を地方からソウル中心部に、またはソウルから外国に留学させ、自分は地元に残って教育費や生活費を仕送りする父親のことです。妻子に会いに飛行機で飛んでいくことから、渡り鳥になぞらえて生まれた言葉ですが、妻子に会いにいける回数によって派生語が生まれました。いつでも海外に行けるお金持ちのパパを「鷲パパ」、逆にお金がなく「飛べない」パパは「ペンギンパパ」と呼ばれているのです。

 韓国の上流社会では、いまや半分以上が雁パパです。ただ、せっかく生活を削って仕送りをしても、長年別居を続けることになりますから離婚する家庭も少なくありません。いまでは寂しい「雁パパ」向けの「雁バー」というデートバーが繁盛する始末です。

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