いろいろと簡素化したのが逆に目立つカッコ良さ。
電動自転車やEVバイクを作るDenzel Electricが、スペインの工業デザイナーPablo Baranoff Dorn氏と手を組み、まるで東京タワーのようなフレームを持ったEVバイク「Denzel Truvor Carbon Scrambler」を作った、とThe Awesomerが報じています。
スカスカのトラス・フレーム
特徴はこのスッカスカなボディー。これはカーボンファイバーで造ったトラス構造なので、重量は75kgという軽さを誇ります。最高時速85~100kmということは、90ccバイクくらいのパワーと思ったら良いのでしょうかね。航続距離は120kmとなっています。
いわゆるエンジンとタンクに当たる部分はバッテリーとなっており、Denzel独自の永久磁石同期モーターが2,000ワットから、ピーク時には12,000ワットのパワーを生み出します。
東京タワーとバイクの関係
ちなみにですが、バイクと東京タワーというのは意外な親和性がありまして、ハンス・ムートがデザインを手掛けた1986年のスズキ「GSX400X IMPULSE」が、その独創的すぎるフレームから「東京タワー」の通名で知られています。それだけでなく、1989年に出たスズキ「Bandit」も赤いパイプで組まれたフレームがソレっぽさを仄めかし、同じく1989年の「Ducati 750 Sport」は輪をかけて東京タワーっぽい骨組みを持っています。現在でもドゥカティやKTMは、「トラス・フレーム」と呼ばれるパイプで三角形を作るフレームが、よく採用されます。
この「Denzel Truvor Carbon Scrambler」も、同じようにトラス構造で造られたため、スカスカに見えるのです。ですがその隙間の多さと、軽くて強いカーボンファイバーを使ったことで、75kgという軽さが実現したのでした。
安くはないけど気になる要素だらけ
製造は今年の4月から開始される予定で、値段はオプションで上下するものの平均的に4,000ドル(約44万円)とのこと。ですが予約時に500ドルを入金することで、30%の割引が適用されます。
EVでカーボンファイバー製でチョイ乗りに適したスクランブラー…好みな人なら、喉から手が出るほど欲しくなっちゃいそうです。
Source: denzel, Behance via The Awesomer, facebook
Reference: BikeBros.