会社都合の退職でも失業保険を受け取り、転職活動を成功させるための方法をキャリアコンサルタントがお教えします。
ハローワーク求人以外にも転職サイトで求人を見る事が大事です。
会社都合退職に関してわかりやすく説明しておきます。
会社都合退職とは
会社都合退職という言葉を聞いたことがあっても、その意味をよく分からないという方も多いと思います。
今は大企業でもリストラされることが多く、会社都合退職で転職する人が年々増えています。
混同されやすいものに「自己都合退職」がありますが、会社都合退職とは全く別物です。
自己都合退職
自己都合退職とは、その文字通り自分から会社を退職することを意味します。
会社が嫌で辞めたり、キャリアアップ(給料アップ)を目指して、自分から会社を辞めると自己都合退職になります。
自己都合退職に関しては、失業保険がすぐに出ないなどのデメリットがあります。
会社都合の退職であれば、失業保険をすぐに受給できます。
会社都合退職のメリットとデメリット
会社都合退職のメリットとデメリットについて解説します。
会社都合退職のメリット
会社都合退職の場合、大きく3つのメリットがあります。
- 失業給付金の支給が早い
- 失業給付金の金額が多い
- 給付期間も最大330日と長い
まず、会社都合退職の場合、失業給付金の支給を受けるまで早いというメリットがあります。
また自己都合退職に比べて給付金の金額が大きく、しかも給付期間も長いです。
会社都合退職のデメリット
会社都合退職の場合、次の仕事を探すときに苦労するケースがあります。
会社の倒産などが理由でしたら問題ないのですが、解雇の理由がそれ以外の場合、企業側が慎重になります。
パワハラやセクハラだったとしても、なにか問題があったのではと疑ってしまうのです。
履歴書や面接を慎重に書かないと、マイナスに捉えられる可能性があります。
転職エージェントであれば、履歴書や職務経歴書の書き方、面接でのポイントを丁寧にアドバイスしてくれます。
20代~30代であれば、この年代に強い転職エージェントの[mynavi2]がおすすめです。
営業力の強い[doda2]は、20代~40代まで幅広い層を対応しています(営業力が強いので、ゴリ押しが苦手な方はマイナビの方がおすすめです)。
ハローワークでは受けられないサポートで、しかも無料で利用できるので積極的に使ってください。
今すぐ転職する意思はなくても、転職活動は早めに対策をすべきなので、登録をしてキャリアアドバイザーと将来の方向性について話し合っておきましょう。
失業保険(失業手当)の条件
会社都合で仕事がなくなった場合、次の仕事が決まるまで失業手当でしのぐことになります。
いわゆる失業給付金です(失業保険と同じ意味です)。
会社都合退職で失業保険を受ける場合の条件は以下になります。
企業に勤めていれば、雇用保険に入っているはずなのでほとんどの方は問題ありません。
問題は求職活動で、ハローワークで求職活動実績を作らないと失業保険の対象にならないので注意してください。
会社都合退職になってからの求職活動【おすすめの裏技】
失業保険のために求職活動をしなければいけないと焦る求職者が多いですが、焦って転職活動をすると失敗する可能性が高いので注意してください。
特にハローワークはブラック企業も多く、安易に転職すると前よりも条件が悪くなることがあります。
そこでキャリアコンサルタントとしておすすめの転職活動を紹介します。
職業訓練校に参加する
ハローワークが行っている転職支援の職業訓練校に参加すると、期間中は企業へ応募しなくても失業保険を受けられます。
電気工事士やプログラミングなど手に職の内容もあるので、気になる講座があるかチェックしてみましょう。
職業訓練校に行く場合でも、転職サイトや転職エージェントを使ってより良い求人を探すことをおすすめします。
途中で転職が決まったら、職業訓練校を卒業することができます。
無料のセミナーに参加
ハローワークや転職エージェントでは、転職支援の無料セミナーを定期的に行っています。
面接対策や職種ごとの求人情報など、転職のノウハウを得られるので積極的に参加してみましょう。
転職活動は簡単なものではありません。
スピード感も大事ですが、企業をしっかりと見分けることが転職成功に繋がることを覚えておいてください。
会社都合退職になったからといって、焦ってハローワークなどですぐに転職する必要はありません。
失業保険もありますし、じっくりと次の転職先を見つけることに注力しましょう。
転職は一人では不安になるので、無料で使える転職エージェントに登録して転職相談をすることも検討してください。