「バーボン」はスコッチやウイスキーと混同されやすいが、実はウイスキーの1種だ。バーボンはアメリカで製造されたものを指し、原料の51%以上をトウモロコシやライ麦、大麦などが占めている。一方、スコッチは大麦麦芽を主な原料として、スコットランドで製造されるものを指す。この記事では、数あるバーボンの中から“初心者にも飲みやすい”ものを、3つのテーマに分けて紹介していく。
【目次】
さまざまなメーカーで製造させるバーボンのなかには、希少価値の高い“幻のバーボン”が存在する。バーボン初心者であっても、機会があればぜひ試してほしい商品を4つ紹介する。
シングルバレル(一つの樽からボトル詰めされたウイスキー)のなかでも、特に風味のいい樽だけを厳選して製造。日本国内での流通はごくわずかで、希少価値の高いバーボンだ。アルコール度数は64~68度と高めで、バニラの様な甘い香りとパンチの効いた味わいやほのかな酸味が特徴的。ロックで飲むのがおすすめだ。
出典 公式サイト|ブラントン ブラントン・ストレート・フロム・ザ・バレル
この「スタッグJr.」は、最高級プレミアムバーボンとして名高い「ジョージ・T・スタッグ」の姉妹品で、年に2回のみ製造される数量限定品だ。アメリカ・ケンタッキー州にあるバッファロートレース蒸留所で生産されており、度数は樽ごとに異なる。ソーダやコーラ割として飲むのも良し、ちびちびと味わいながらいただくのもおすすめだ。
「オールドグランダッド114」は、1796年に誕生した歴史あるバーボンだ。樽出しから直接瓶詰めされているのが特徴。アルコール度数は57%とかなり高めだが、マイルドでコクのある味わいに仕上がっている。ロックやソーダ割にして飲むのがおすすめだ。
出典 公式サイト|オールドグランダッド114
家族経営の蒸留所で作られたこういったバーボンは生産数が少なく、手に入りにくい。12年以上熟成させたバーボンは、甘めでありながら苦みも広がる。ロックかストレートがおすすめだ。
バーボン入門としては手頃な1000円台で購入可能な製品を3つ紹介する。安くても飲みやすいものを選んだ。
バラの絵が描かれたラベルは、誰もが目にしたこともあるかもしれない定番バーボン。香りの異なる複数の原酒をブレンドしており、花や果実に似た芳醇な香りが特徴。カクテルのベースとして相性がいい。
1860年に誕生した「アーリータイムズ・イエローラベル」。口あたりがまろやかなので、バーボン初心者にも飲みやすい。原料にトウモロコシ79%を使用しており、甘みがあるのが特徴だ。炭酸水で割ってハイボールにするのがおすすめ。
出典 公式サイト|アーリータイムズ・イエローラベル
「オールド・クロウ」は、ブランドの創設者「ジェームス・クロウ」にちなんで製品名が付けられた。1400円前後で購入できることが多く、コストパフォーマンスに優れている。フルーティーな香りとすっきりとした味わいが特徴。有名人、松田優作が愛したことでも知られる。ストレートやロックでいただこう。
出典 公式サイト|オールド・クロウ
「どのバーボンを選べばいいのかわからない」というバーボン初心者は、人気銘柄から選ぶのも1つの手だ。ここでは。人気のバーボンを4つ紹介する。
世界一の売上高を誇る「ジム・ビーム」。人気モデルであるローラを起用したCMを一度は見たことがある人も多いのではないだろうか?
比較的マイルドな口あたりで、飲みやすさも抜群。手頃な値段なのも嬉しい。ソーダで割ってハイボールにするか、ロックがおすすめだ。なお、ジム・ビームと並んで有名な「ジャックダニエル」は、バーボンではなくウイスキーなので間違えないようにしたい。
出典 公式サイト|ジム・ビーム
メーカーズマークは、アメリカ・ケンタッキー州にある小規模蒸溜所で作られている手作りバーボンウイスキー。冬麦を使用することで、まろやかな味わいが引き出されている。ハイボールやロックがおすすめだ。
出典 公式サイト|メーカーズマーク
1877年にケンタッキー州ルイヴィルで誕生したバーボンウイスキー。さまざまな博覧会で金賞を受賞したことから「ゴールドメダル」という名が付いた。さわやかに香る甘みで、非常に飲みやすいのが特徴。ソーダ割りが定番の飲み方。オレンジジュースとの相性もいい。
出典 公式サイト|I.W.ハーパー・ゴールドメダル
8年熟成の原酒混ぜて作られた「ワイルドターキー・8年」は、日本限定販売のバーボン。バニラのような甘みとガツンと来る強いコクが楽しめる。「ワイルドターキー」の味が引き立つストレート、もしくはロックで飲むのがおすすめだ。
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/ねこリセット