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【第12回】

【副詞ってナニ?】その1

「何を修飾するか」がポイント

 ―動詞と形容詞と副詞を修飾―

 とっても大事な品詞「4大品詞」の最後を飾るのは、そう、「修飾語」しかできない副詞です。副詞は文字通り「飾ること」が専門の品詞。だから、英文の構造の骨格にはなれません。だって、ただの「お飾り」なんですから。でも、ちょっと待ってください。この飾りがあるからこそ、骨格だけの英文に生き生きとした躍動感が生まれ、鮮やかな色彩が加わるのです。そう、副詞は修飾語にしかなれないけれど、文章に深みを与えるというすばらしい仕事をしてくれるんです。

 それでは「でもイマイチ、副詞ってよくわからないんだよね。特に形容詞との違いがね」という「よくある質問」にお答えすることにしましょう。形容詞も修飾語という役割ができる品詞でしたね。そして副詞は修飾語しかできない品詞。「じゃあ、形容詞か副詞かどうやって見分けるの?」はい、それは「何を修飾するか」によって見分けます。

副詞は名詞以外の全てを修飾する

 さて「形容詞は名詞を修飾する語」でしたね。副詞は「名詞以外のすべてを修飾する語」なんです。名詞は形容詞さんにお任せして、副詞くんにはそれ以外のすべてを担当していただきます。「名詞以外のすべて」って何? それは(1)動詞(2)形容詞(3)副詞(4)文全体、の4つです。それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。

【動詞を修飾】
 これは、修飾語としての副詞の役割の中では一番大切なものです。その動作がどのようにおこなわれるか、あるいはどのような状態なのかを表します。例えば、 They swim fast. という文章を分解してみましょう。 They は代名詞、 swim は動詞。それでは fast は?この文は「彼らは速く泳ぐ」という意味ですから、 fast は「速く」という単語ですね。「速く」何なの?「速く」→「泳ぐ」ですね。「 swim 泳ぐ」という動詞を修飾しているから fastは副詞だということがわかります。 fast は「速い」という形容詞でもありますが、この文には「速い」に修飾される名詞が存在しませんから、この fastは形容詞ではありません。 fast のように、形容詞と姿が同じ副詞も多いので、どの単語を修飾しているかをよく見極めて、意味を考えるようにしましょう。

【形容詞を修飾】
 副詞は形容詞を修飾して主に程度や強調を表します。それでは、 Mary is very beautiful.という文章を分解しましょう。 Mary は固有名詞、 is はbe動詞、そして beautiful は形容詞でしたね。それでは very は?この文の意味は「メアリーはとても美しい」ですから、「 very とても」は beautiful を修飾しています。 verybeautiful つまり形容詞を修飾しているから副詞なのです。

【副詞を修飾】
 副詞は自分以外の副詞を修飾します。先ほどの例文に very という副詞を加えてみますよ。 They swim very fast. 「彼らはとても速く泳ぐ」という文章になりました。「とても」何ですか?「とても」→「速く」ですね。「 fast 速く」を修飾しています。この文の fast は何でしたっけ?そして、 very は?そう、どちらも副詞ですね。副詞は副詞も修飾するんです。

 次回は4つ目の「文全体」を修飾する副詞と、注意しなければいけない副詞のお話です。