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【DM】デュエルマスターズ検定 上級者編 2020 全体概観

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デュエマ検定|キッズステーション




 今年度開催された「
デュエルマスターズ検定」。


 上級者編問題に実際に出題された部分を大問ごとにまとめ、その出題傾向と概観を以下に記す。


 なお、初見の状態で資料無しで挑みたい方はブラウザバックを推奨する。
 解いてみて改めて、今後の学習の一助としていただきたい。

 また、作成者の意図に反することは本意ではないため、問題及び回答をそのまま記載することはしない。













 上級者編は全30問。配点は非公開であり、満点は100点。制限時間は無し(15分から20分程度が目安だろうか)。
 形式は、同日行われたセンター形式と同様の選択肢が4つの択一式となる。












問1~問5は【国語】の出題。


 問3を代表とするアウトレイジのフリガナは一見奇抜のように見えるが、その多くは当てられた漢字を英訳しているだけであり、その英語も元のカード名が判ってさえいれば、絞り込むのは容易い。よってこれらの難易度は比較的易。

 出題範囲であったスターライト・ツリー及びジャイアントの命名ルールもそれに準ずる命名ルールであり、躓く受験生は少ないだろう。

 ただし、問5は前知識がない場合、部分的にスワヒリ語の知識を求められるため、難易度高。ここが点数の差の付け所となったか。

 範囲としての難易度は、やや易





問6~問10は【算数】の出題。

 デッキ及び手札残数の問題は、実際に頭の中で計算するだけでも回答を導出することは可能である。

 ただし、ここで注意したいのは先攻後攻のドロー枚数の差は勿論、《禁断 ~封印されしX~》の存在だ。
 《Forbidden Star~世界最後の日~》や《滅亡の起源 零無》を採用した場合と異なるデッキ枚数になることは注意しておきたい。


 また問9のパワー計算の問題は、難。デュエルマスターズのパワーの計算は一般的な算術における加減乗除の順番とは異なることを知っているかがカギとなる(108.2)。
 加えて、設問中に不要な動作を示唆させる、所謂ミスリードを誘う文も挿入されており、この問題に関しては正答率の低さは想像に難くない。

 他、ブレイク数の問題に関しては、プレイヤーとしてなら半ば常識ともいえる基本ルールであるため割愛。


 範囲としての難易度は平均を取ってとする。





問11~問15は【理科】の出題。

 理科とは名ばかりのデュエルマスターズの全カードプールを参照する設問が一部出題されており、前10問と比べるとここで点数を逃した受験生も少なくはないだろう。

 特に問11はDM12『魔封魂の融合』に収録された五王の種族に言及する問題であり、古参プレイヤーに相当する受験者優位の設問と思いきや、近年収録されたあるカードを覚えていなければ、正誤の判別がつかないため、現役プレイヤーの中でも深い知識がないと解けない良問である。

 ほか、紛らわしい名称のカード群に関連する設問や、環境及び各種メディアであまり取り上げられなかったカードの詳細なテキストを聞いてくる問題が多かったが、問11と比較すると易しい。


 範囲としての難易度はが妥当。





問16~問20は【社会】の出題。

 デュエルマスターズに関わるイベントの時事問題のほか、デュエルマスターズの背景ストーリーに触れている。

 問18はGP入賞者の使用アーキタイプを答える問題になっており、やや難。ただし、知らなかったとしても該当するプレイヤー及びDMEX-06「絶対王者!!デュエキングパック」収録のとあるカードから類推することは比較的容易。

 背景ストーリーに関しても、現在でも考察されることの多い戦国編及びE3の内容を取り扱っており、あえて対策する必要はない。

 問20に関しては、デュエルマスターズの歴代新カードギミックの順番に言及する設問であり、古くからデュエルマスターズに触れてきた受験生にとって優位の問題となっている。


 範囲としての難易度は





問20~問25は【英語】の出題。

 問20~問23は、デュエルマスターズのキーワード能力の略称の正式名称を答える問題。問23のみやや難といったところではあるが、ほかに関しては易。



 問24、問25に関しては設問分が「禁断文字」で書かれているため、極難。

 第2外国語に禁断文字を履修していない受験生の多くは、ほぼ全員この2問を勘に頼ってマークするしかない。ただし、回答の選択肢は幸い全て日本語で記載されているため、この情報を基にある程度判断することが可能。



 以下、回答プロセスの例を示す。





 前提知識として、禁断文字はアルファベットに変換できる26字の文字群であることは、この試験を受験する受験生諸君は押さえているはず。

 範囲が英語であることから、設問も英文に変換するものと考える。

 英文の文構造の基本はSVであることを踏まえ、問24、問25に関しては単語数が10にも満たないことから考えると、副詞句、前置詞句といった補語句や形容詞がないと考えるのが妥当。(そもそもカードゲームの問題で、カード名を除けば、それらの品詞が入った設問は出題されにくいはず)


 問24の回答の選択肢は全て枚数となっているので、この設問を数量を訪ねる疑問文と仮定すると、1行目の「3+4」の単語群を「How many」と判断することが可能である。


 「How many~?」で数量を訪ねる場合、必ず名詞の複数形を後続させるので2行目を名詞と考えると最後の文字はsであることが確定する。


 ここで、最初の7文字を用いて、問24の設問文を見ると

 「How many / sh????s / ?o?s ?h? / w???a??? ???a?」となる。


 「sh????s」以降が疑問文だと考えたうえで、この問題が枚数を聞く問題だということを再度考えると、2行目「sh????s」に入ると考えられる単語は絞られてくるはず。

 その部分を確定させると、3行目「?o?s ?h?」の部分も自ずと分かる。(2行目から?h?がsheではないことは自明)

 最後に、4行目は、2、3行目が確定した時点で、正解を絞り込める。



 問25の回答は全て誘発効果の結果を示している。

 問24で解読した禁断文字を用いれば読めなくもないが、この試験は前問に戻れないため、多少のメタ推理が必要になる。

 単語数が6つと前問よりも少ないこと、最長単語が1行目の7文字であることから《結婚してくれやぁ!!》が入っているとは考えいにくいため、それを類推させる1つ目の選択肢は除外できる。


 そもそもカード名称自体をアルファベットに直すと、ほぼすべてのカードは7文字では収まりきらないので、ゲームの勝敗条件に関わる何かしらの挙動、ないしは、そもそもカード名称にアルファベットの略称が用いられているカードを想起する必要がある。

 以上の情報から、残りの3択の内、ある程度検討だてられた回答が作れるはず。


 いずれにせよ、初見で論理的に回答を導くのは非常に困難を極めることになるだろう。


参考

CrazyFactory 禁断文字実践解読(1)

@yk800REDさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)





 範囲としての難易度は文句なしの極難





問26~問30は【デュエマ】の出題。

 問29~問30は一般裁定の問題であり、認定ジャッジ資格を有している受験生なら回答は容易。

 ただし、なぜその裁定になるか仕組を知っていないとひっかけとなる選択肢があるので留意したい。(112.3a,115.3b)

 問26は、デュエルマスターズの当該弾の発売日を聞く問題であるが、選択肢が削りやすく、やや難程度。


 範囲としての難易度は






総評

 半分以上の問題はデュエルマスターズをやっていれば常識程度の問題であり、50点以上を取ることは容易である。

 ただし、詳しいルールに関しては認定ジャッジ相当の知識を求められ、発売日や種族、冠詞の読み、テキストなどの情報に関しては相当デュエルマスターズに通暁していないと回答するのは厳しい。


 デュエルマスターズに関連する問題を作るうえで最上級の難関要素となる禁断文字に触れられていることから、今年度のデュエマ検定を基準に作られるのだとすれば、次年度以降(あるとすれば)の問題はやや易化するのではないかと考えられる。


 今年度デュエルマスターズ検定の総合的な難易度はとして、締めさせていただく。











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