CNAMEを利用したトラッキング方式のご提供
SafariブラウザのITPを始めとしたトラッキング防止機能に対応するため、アドエビスではCNAMEを利用した新たなトラッキングの仕組みを提供いたします。
本ページではその仕組みや概要についてご案内いたします。
目次
1. CNAME方式リリースの背景
2. CNAME方式の仕組み
3. ご利用にあたっての注意事項
4. 設定方法
CNAMEレコード設定方法
番外編.オプトアウトページへのリンク
5. ASPカートをご利用の場合
1. CNAME方式リリースの背景
Apple社のSafariブラウザに搭載されたトラッキング防止機能(ITP)を皮切りに、FireFox、Chromeと追従していく昨今のトラッキング防止機能に対し、アドエビスでは、先を見据えた新たなトラッキングの仕組みとして、CNAMEを利用したトラッキングの仕組みをご提供します。
ITP1.0~ITP2.2によるCookie制御の影響回避に加え、2019年9月20日にリリースされたsafari13に搭載されたITP2.3の影響回避策としてご利用ください。(※1)
※1:一部注意事項がございますので、必ず「ご利用にあたっての注意事項」をご確認ください。
※2:1st party Cookieには、Javascript処理による付与と、httpヘッダーによる付与と2種類の方式あり、
Javascript処理による付与方式では、ITPに実装されているCookie保管期間の制限がかかります。
ITP2.2まではlocalStorageを使うことでCookie保管期間による影響を回避していました。
対応予定日
・CNAMEを利用した計測機能:2019年9月13日
・管理画面でのご設定:2019年10月上旬予定
※予定は変更となる可能性がございます。
2. CNAME方式の仕組み
CNAMEとは、DNSサーバー(≒コンピュータ上の住所録)にあだ名を付ける仕組みです。
アドエビスのドメインにお客様サイトのドメインを使ったあだ名を付けることで、お客様サイト同様httpヘッダーによるCookie付与が可能となり、ITPのCookie保管期間制限による影響を回避することが可能です。
例)
本名 :ac.ebis.ne.jp(アドエビスサーバー)
あだ名:cname.sample.co.jp(お客様ドメイン)
お客様のドメインを利用いたしますが、アドエビスでは制約事項を設けておりますのでご安心ください。
1.利用目的
発行いただいたCNAMEドメインでは、アドエビスによる計測のみを目的として利用し、それ以外の目的では
利用いたしません。
2.セキュリティ
発行頂いたCNAMEドメインにて、SSLによるセキュアな通信を実現するために、Amazonが提供する
AWS Certificate Managerを用いたDNS検証という手続きをとります。
この手続きにおいてのみ弊社指定の「証明書審査用ドメイン」を利用します。
3.外部への遷移
発行いただいたCNAMEドメインからアドエビス、またはお客様に登録いただいたURL以外へ遷移させることは
ございません。
【ご参考】
AWS Certificate Manager
AWS Certificate Manager SSL/TLS 証明書
AWS Certificate Manager DNS 検証 (パブリック証明書)
3. ご利用にあたっての注意事項
CNAME方式をご利用頂くにあたり、注意事項がございます。必ずご一読ください。
ご利用いただけないケース
・CNAME方式は、ITP機能を搭載したsafari端末においてのみ適応されます。
・ViewThruエビス、Logicad連携、FreakOut連携、AD EBiSコネクタ、AD EBiSコネクタ for Marketo、
リサーチ連携などCookieSyncを利用した計測はCNAME方式に対応しておりません。
CNAME方式に変更されると、CNAME対象端末からの計測はできかねますので、ご了承ください。
(ITPsafari以外はサービス利用可能です。)
・新タグへの移行が完了していない場合、CNAME方式はご利用いただけません。
・CVの経由ページについてはCNAME方式の対象外です。
※経由ページからCVまでにCookie有効期限を超える場合、CVが計測できません。
経由ページをご利用される場合は、CVの直前にアクセスするページを指定いただくことを推奨いたします。
ご設定上のご注意点
・CNAME利用時に複数ドメインの計測をする場合、自動クロスドメイン設定が必要です。
・リダイレクト計測ご利用時には、ITP Safari/Firefox トラッキング設定を有効にしていただく必要があります。
・複数アカウントで同一サイトを計測されている場合、すべてのアカウントでCNAME方式のご設定が必要です。
※一方のみご対応いただいた場合、CNAME未設定のアカウントによるCookieの上書きが発生し
正常に計測できない可能性がございます。
・リダイレクトプログラムをご利用の場合ITP2.0の影響を受ける可能性があります。
リダイレクトプログラムのご利用はお控えください。
4.設定方法
CNAMEレコード設定方法
ご設定方法につきましては、以下ページをご確認ください。
https://support.ebis.ne.jp/all_articles/30825/
番外編.オプトアウトページへのリンク
CNAME方式では専用のオプトアウトページが作成されます。
サイトのプライバシーポリシーなどで、アドエビスのオプトアウトページへのリンクを設定いただいている場合、以下形式の専用URLへのリンクをサイト毎に設定してください。
◆形式
https://【設定したCNAMEドメイン】/policy/optout.php
◆例
5. ASPカートをご利用の場合
ASPカートをご利用の場合にも、ASPカートのドメインに対しCNAME設定をしていただきます。
詳細は設定ページ番外編 ASPカートをご利用の場合をご参照ください。