円高の影響で、PCパーツの多くは値上がりしているが、
CPUも例外ではない。
価格.comで6700Kが一位だったので、?と思い、記事を書かせて頂く。
i7というだけで37,000円前後はしてしまう。Kなしでも33,000円。
i5(6600K)であれば、26,000円前後である。(2016/7/16現在)
為替の影響よりも、プロセス微細化の影響・内蔵GPU強化で
CPUそのものの本体設定価格(ドル)が上昇し続けているのだ。
※タブレット向けには安く卸さないといけないため、個数が売れない自作ユーザー向け製品は高く設定しているとも考えられる
i5自体も性能向上を続けており、(もちろん同世代のi7とは比較にならないが)
2世代前や3世代前のi7とほぼ同等の性能となっている。
そして、i7といえば4コア8スレッドということで「タスクマネージャで8個のグラフが見れる」ということで自己満足に浸ることができるが、
8個のコアをフル稼働させるといえば動画エンコード以外に用途が思いつかず、
24時間動画エンコードをする人など一部のプロ以外に存在しない(まず電気代がヤバいことになる)
そして一つランクを下げたところで、その本命の動画エンコードも数秒遅くなるだけである。
8個コアのグラフが見れるタスクマネージャーもwin10ではCPUのグラフが統合されてしまい、意義が薄まった(設定で変更可能)
i5でも、あの悪名高いPen4の10倍という途方もない、一般用途では十分すぎる性能を持つ。
一般人がメールやネット、ちょっとしたオンラインゲーム、たまに動画エンコードをする程度であれば、i5で十分ではないだろうか。
消費電力も、6700k(4GHz)は最大150Wに達するようだが、6600k(3.5GHz)は最大102Wに留まり、3割減となる。
同時に性能(CINEBENCH)も3割減とほぼ比例しているが、ベンチマークはあくまで最大負荷時の性能を数字で表したもの。
インターネットやメールはCPUの5%程度しか負荷がなく、下手にこだわってi7にしたところで、そもそもの代金と金の無駄である。
評判の悪かったダブルグリスバーガーが解消され、OC耐性の高い子もいるらしい。水冷やガス冷などせず、ライトにOCしたい方にもi5はおすすめだ。(多少失敗してもマージンがあるので)
もしHDDを使っているのならば、CPUはほどほどにして、SSDも勧めたい。
体感で5倍?10倍?の速度向上効果がある。
Windowsの起動ロゴ、ワードの起動ロゴを見ることすらできないぐらい速くなる。
ただし構造上、お亡くなりになる時はいきなり死んでしまうので注意。(所詮フラッシュメモリなので)
そして意外と皆さんが知らないのが、GPUの存在である。
Intel HD Graphicsという内蔵グラフィックチップが昔はマザーボード上に実装されていたが、今ではCPU内に内蔵されており、
下手なグラフィックボードよりは高性能。ネットのオンラインゲームぐらいはできるようになってきた。(余談)
・・というのがまぁあるわけですが、その浮いた金でGPUに金使いましょうよ、と言う話。
ネットやメールなどの画面、YouTubeなどという画面切り替えをよく行う場合には、
GPUが生きてくる。ゲームをしなくてもなるべく高性能な物を積んでおいて損はない。
*しかもCPUスロットはコロコロ変わるが、PCI E規格はそうそう変わらないので、次のPCに使い回しができる
体感とはさほど関係ないベンチマークの点数を追い求めて、見栄張ってi7にしますか?
i5で十分じゃないですか?
ネットでCPUを買う人なんてそういう人だ、と言われそうですが、
一定数目的に見合ってないオーバースペックな種類を選んでる人もいそうです。
ただの電気の無駄(宝の持ち腐れ)です。