ほわほわ かおる@utakata_abuku_あるところに男の子がおりました。その子はある女の子を好きになりました。たくさん好きになったので振り向いてほしいと願いましたが、なかなかうまくゆきません。女の子は色んなことに夢中になっていました。男の子は女の子が夢中になっているものが、いかにダメなものか伝えようと必死になりました。7:18 AM · Jan 17, 2020·Twitter Web App4 Retweets14 Likes
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18hReplying to @utakata_abuku_夢中になっていたものにはそれぞれ主がいました。主は二人で、遠目にはよく似た形をしていました。それらは人を惹きつける力があって、男の子はかないそうにありません、男の子は主達を段々うとましく感じ始めました。「だまされちゃいけない、それらは結託したあやしいものだ」と女の子に伝えました。115
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18hしかし女の子は耳を傾けません。仕方なく近くにいる婆さんに事情を話し相談にのってもらおうとしましたが「主達を冒涜するとは許せん!」と激昂し、話を聞いてもらえなくなりました。男の子は仕方なく広場に出て皆んなに向かって叫び始めました。「あの界隈はあやしい、狂っている、冷静になれ」と。115
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18h皆んな口々に「そうとは知らず教えてくれてありがとう」と感謝しましたが女の子はそれでも耳を傾けません。主のうち一人は人々の騒めきに落胆し「立ち去ることにする」とその場を去ることになりました。男の子は人々に「ここから一緒に逃げよう」と声をかけ手を差し出し、走って逃げようとしました。114
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18hそれを見ていた婆さんは「許すまじ!お前の仕業をバラしてやる!」と息巻いたのです。「この若造いまに見ておれ!」ああ男の子はどうなってしまうのでしょう!その全てをみていたは一人の荒くれ者でした。彼はそれらの殆ど全てを見つめてきました。そしてとある目的を果たすことにしたのです。14
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18h「みんなよく聞け、俺は全てを知っている、この小僧がしてきたことも、それらの界隈のことも皆んなだ。何故って後ろで俺が指図してたからだ。まんまと騙されやがって馬鹿野郎ども!」荒くれ者の登場に皆んなが驚き振り向きました。何が起こったというのでしょう。14
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18hみな口々に荒くれ者の言葉に惑わされ、騒ぎ、どうしたものかと頭を悩ませました。男の子や女の子は恐れ慄き身を潜め泣きくれています。殴りかかろうとしていた婆さんは呆気に取られ、何が起きたのか口をパクパクさせるばかり。そのうち皆んな荒くれ者を罵り始めました。14
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18h「お前に何がわかる!」「この乱暴者!」「人でなし!」人々は訳もわからす叫び始めました。その時初めて気づいた者には、ただ荒くれ者が騒いでいる姿しか見えませんでした。そこには身を潜めている男の子も、泣いている女の子も、殴りかかろうとした婆さんの姿もありません。14
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18h荒くれ者にとって、それは都合の良いことでした。自分の独壇場になることが大事でした。でも真の目的を知る者はいません。 さあ男の子はどうなるのでしょうか。女の子に笑顔はもどるのでしょうか。14
ほわほわ かおる@utakata_abuku_·18h傍観者たちは気ままに自由に語ります。これが真実だ、あれが真実だ、と。何の手も汚さず楽しくさえずります。しかし何も現実は変わりません。そうして明日には忘れるでしょう。 男の子に女の子に手を差し伸べる者は現れるでしょうか。 それはまだ誰にも分かりません〈終〉6