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【ドラニュース】

藤嶋、きっとカットで五輪切符ゲット パワーカーブに続き新球第2弾

2020年1月17日 紙面から

練習で使う五色のカラーボールを手に五輪出場に意欲を燃やす藤嶋

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 中日の藤嶋健人投手(21)が16日、沖縄県内で行っている自主トレを公開した。北谷球場ではブルペン投球し、新球カットボールを披露。今季はスライダーを封印し、真っすぐとカーブ、スプリット、カットボールで勝負する考えを示した。投球後は読谷球場に場所を移し、ウエートトレーニングを行った。

 9球目を投げる前だった。ブルペンで藤嶋が「カットボール」と発した。躍動感ある投球フォームから腕を振ると、実際、ボールは少し横に動く軌道をたどった。「良い感じに横滑りしましたよね」。真っすぐからボール1、2個分動き、納得顔を浮かべた。

 「真っすぐ、スプリット、カット。求めているのは、この3つが途中まで(打者に)分からないようなイメージですね」。昨年12月上旬に米国のトレーニング施設『ドライブライン・ベースボール』のスタッフを招いた合宿を機に、取り組み始めた新球。この日はブルペンで55球のうち、8球を投じた。

 理想は昨季8勝、防御率1・95の数字を残したオリックスの山本由伸だ。藤嶋が昨年11月のプレミア12をテレビ観戦していると、画面の中で山本がカットボール1球で打者を打ち取るのを目にした。「実況も真っすぐと言い、打者も真っすぐかカットか分かんない感じだった」。あえてスライダーを封印し、カットボールを追求していく。

 5日に沖縄入りしてから、個人契約を結ぶ名古屋市のスポーツジム『BCプロジェクト』の稲葉弘泰トレーナーと二人三脚でトレーニングしている。同トレーナーと股関節の柔軟性を高め、左足に体重がより乗るようになった。カーブもいわゆるパワーカーブに近く、鋭く落ちている。21歳の進化はとどまることを知らない。

 今季は守護神に名乗りを上げている。それとは別にひそかな野望もある。「東京五輪に出たいです。憧れです。代表のユニホームを着たい。セ・リーグで一番の結果を残せば、自然と選んでもらえるはず。厳しいと思うけど、奇跡を起こしたい」と、本気も本気だ。

 

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