現役時代は中日の名二塁手として活躍し「ミスタードラゴンズ」と称された中日元監督の高木守道さんが17日、急性心不全のため名古屋市内で死去した。78歳だった。葬儀は家族葬で営まれる。
守道さんは亡くなる5日前の12日に現役時代から仲のいい元中日投手でタレントの板東英二さん(79)がパーソナリティーを務めるCBCラジオ「板東サンデー」に出演していた。番組の冒頭で板東さんから「お変わりございませんか」と聞くと「お変わりございません」と即答。「いやいや。ずっと毎日一緒?」と聞かれると「一緒じゃないですね」とのかけ合いをするなど、元気な声を届けていた。
リスナーから高木さんと一緒に撮った写真を額に入れているというメールを紹介すると、板東さんが「それを破ってみてください。破ってCBCに来てもう1回撮ってもらって」と発言。すると高木さんは「そう破らないでください。私の寿命がなくなっちゃう」とジョークで返していた。
また、番組内で成人式の話題になると「式なんか出たことがない。野球のことばかり考えていた」と話し、バットに関する話題では「当時は湿らないようにビニールの袋に入れていた。谷沢(健一)君は一本一本、丁寧にやっていた。一番、神経を使っていたのは谷沢くんだった」と振り返っていた。さらに次週は「ダブルプレー」について取り上げることを説明されると「セカンド、ショートの見せどころ。見せるプレーの一つ」と話していた。