「問題は、確立された知識に対する人々の無関心ではなく、そうした知識に対する積極的な憎悪の出現である。アメリカ文化において初めて、専門家の考えや確立された知識は特に重要ではなく、あらゆることについてのどんな意見も、他の意見と同じ価値があるという主張が台頭している」
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「今は危険な時代だ。これほど多くの人々が、これほど大量の知識へのアクセスをもち、それなのに何も学ぼうとしない時代はかつてなかった。グーグルに煽られ、SNSにどっぷり漬かった社会で、専門家と素人ーある分野において何かしらの業績がある人間と全くない人間ーのあいだの垣根が崩れつつある」
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「現在、ほとんどの大学において学生たちは、学生というよりも「客」として扱われている。大学は学位の大量生産所となり、その学位は教育ではなく訓練を受けたことを示すものになる。最悪のケースでは、学位は出席を、最低になるとただ学費を期限内に払った証明でしかない」
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「学生達が、自分達と教師が知的または社会的に対等であり、自分達の意見には教授の知識と同じ価値があると考えるのは、彼らのためには決してならない。大学も学生たちのそうした誤解を解くどころか、むしろそれを助長し、その結果として若者たちは、自分が実際よりも頭がいいと勘違いすることになる」
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「専門家が自分の専門の範囲に留まって入るが、説明ではなく予言をするときに間違いが起こる。科学の仕事は説明することで、予言することではない。だが、クライアントとしての社会は、説明よりも予言を求めることが多い。一方で、一般の人々は予言が外れると專門知が役立たずだという証拠とみなす」
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「専門家が犯す最もよくある間違いは、あることについて他の人々よりもよくわかっているからといって、何でも他の人々よりわかっていると思い込むことだ。自分の專門知識を、あらゆることについて人々に高説を垂れる免許だと考えてしまう」
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「専門家やプロは、他の職業の人々と同じく、従来の成功や業績は自分の優れた知識の証拠だと考え、あらゆる専門家が言いたがらない「わかりません」という言葉を口にするよりは、限界を押し広げることを選ぶ。誰だって無知だと思われたくないし、自分の知識に隙間があるのを知られたくない」
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「専門知があり高潔な人間」を隠蓑にした「専門知があるから高潔だし言うこと黙って聞け!」という二流が出てきたことによって「専門知なんか信用できねえ!」と大衆が思って、この現象が起こってるような印象はありました(ソースはないので思い込みかも)。
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「医療、化学工業、原子力、軍事…の『専門家』が内輪の論理で好き勝手した結果、バックラッシュ食らってるんだろ、ざまあみろ。もっと燃えろ!報いを受けろ!」 というのが持論なんですが、この本おもしろそうですね。 高いけど…
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この本はわたしも読みました(読みやすかったので).まったく関係ない話ですが,いい本,というか結構高価な本ばかり数多くお読みなっているのに感心しました.わたしはお金がなくて,最近は新書とかそういったたぐいばかりなので,彼我の差をすこしだけ感ています(笑)
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