キレーション療法
- 点滴を利用して行う解毒治療です
- 使用するキレート剤によって適応・効果が変わります
キレーションとは、EDTAという合成アミノ酸を点滴し、体内の重金属など、有毒物質を排出する目的で生まれた治療法です。
もともとは鉛中毒の治療で行われていましたが、治療を受けた人に狭心症の改善が見られたことから、現在では動脈硬化とそれが原因で起こる疾患の治療にも行われています。
キレーションには、重金属を排出する『Ca-EDTAキレーション療法』と、動脈硬化を改善する『Na-EDTAキレーション療法』があります。
Ca-EDTAキレーション療法
体に蓄積した重金属を排出するキレーション治療です
人間の体には、亜鉛、鉄、マンガンなどの微量な金属が含まれています。有害な重金属は、これらの金属の働きを阻害します。代表的な症状では、カルシウムの代わりに骨に蓄積して骨をもろくする、必須金属の代わりにタンパク質と結びついて動きを悪くします。水銀やヒ素など一部の重金属は、神経細胞の発達を邪魔し、激しい不随意運動を起こすこともあります。
カルシウムを多く含むEDTA(Ca-EDTA)を点滴することによって、血中の重金属の排出を促し、改善へ向かわせます。
Ca-EDTAキレーションのメリット
- 有害重金属(鉛、水銀、ヒ素、カドミウム、タリウム、クロム、ニッケル、鈴、アルミニウム)が原因による、ガン、高血圧、全身倦怠、アレルギー
- 活性酸素除去
- 動脈硬化改善
※動脈硬化改善が主目的の場合“Na-EDTAキレーション”をおすすめします。
Ca-EDTAキレーション治療の流れ
- 1. 初回時、体内に有害重金属の蓄積がないかを診断する尿誘発試験(チャレンジテスト)や、毛髪ミネラル検査をします。
- 2. Ca-EDTAキレート剤を点滴します。
注意点
一度にすべての重金属が排出するわけではありません。医師と相談し、定期的に効果を測定しながらペースを決めてください。
また、排出・除去作用をより高めるため、DMSAというキレート剤を並行して服用することをおすすめしています。
※まれに血管痛や腫れ、低血圧、低血糖、頭痛、めまい、吐き気等の副作用が出ることがあります。
料金
117,000円(10回分一括払い)
動脈硬化を改善し、循環器系の疾患に効果がある治療法です
血管は、コレステロールやカルシウムが堆積して硬くなると流れが悪くなります。これが動脈効果です。ナトリウムを多量に含むNa-EDTAキレーション点滴を打つことで、血管中のカルシウムを追い出し、動脈硬化を改善・予防します。
血管が詰まることによって起こる、狭心症や脳卒中などに効果があります。
Na-EDTAキレーションのメリット
- 動脈硬化予防・改善(脳動脈硬化症・閉塞性動脈硬化症・脳梗塞)
- 狭心症・心筋梗塞
- 加齢による視力低下
- 糖尿病性血管障害・動脈硬化予防
Na-EDTAキレーション治療の流れ
- 1. 初回時、腎機能を測定します(腎機能が低下していると適用できないため)。
- 2. Na-EDTAキレート剤を点滴します。
注意点
腎機能が低下している方は受けることができません。