「やさしい日本語」は、日本に住む外国人の皆さんを
災害から守る簡単な日本語として考案されました。
考案当初は、災害時の情報伝達手段として使われていた「やさしい日本語」ですが、
しだいに、自治体や外国人支援団体で生活情報を伝える手段としても使われるようになりました。
そこで、研究室では災害発生後72時間以内の「やさしい日本語」を「カテゴリーⅠ」とし、
生活情報を伝えることを目的とした「カテゴリーⅡ」を新たに提案することにしました。

この辞典は、カテゴリーⅡの語を使って、自治体や外国人支援団体の皆さんが
「やさしい日本語」の生活情報誌を作れるようになることを目指して作りました。
本辞典には、カテゴリーⅡにおける語の難易度や、
語構成が書き添えられており、※用字用語辞典として一覧できるようになっています。
語の難易度などが一覧できるようになっていますから、記事の中で使いたい語が、
外国人の皆さんにわかりやすい表現かどうかをすぐに調べることができます。
さらに、難しい語の一部には「やさしい日本語」での言い替え表現を書き添えていますから、
普通の日本語を簡単に「やさしい日本語」へ言い替えることができます。
「やさしい日本語」で生活情報を伝えることには、
外国人の皆さんの生活を支える以外にも利点があります。
自治体や外国人支援団体の皆さんは、
日頃から「やさしい日本語」を使い、文章の作成に慣れておくことで、
災害時にも慌てることなく、迅速に「やさしい日本語」で情報を発信できるようになります。
また、外国人の皆さんは、日頃から「やさしい日本語」が使われている文に慣れ親しむことで、
災害時に「やさしい日本語」での情報を受け入れることができるようになり、
情報不足が原因で被害に遭う可能性を減らすことができます。
このように、生活情報誌を通して「やさしい日本語」に慣れ親しむことで、
災害時に戸惑うリスクを減らすことができます。
災害への備えとして、日頃から「やさしい日本語」を活用いただければ幸いです。
「やさしい日本語」の詳細についてはこちらです
※用字用語辞典(以下、「辞典」と呼ぶ)とは、ある機関や専門的な場面における、
漢字やことばの使い方を示す辞典のことです。
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本辞典の内容は以下の通りです。
はじめに
改訂によせて
目次
作成の目的
「やさしい日本語」とは
「やさしい日本語」カテゴリーⅡについて
(1)カテゴリーⅠとの違い
(2)カテゴリーⅡの対象範囲と内容
(3)カテゴリーⅡで対象とする語彙難易度
「やさしい日本語」版生活情報誌 作成の手引き
用字用語辞典を使った記事作成例
語のリストとは
カテゴリーⅡの語彙難易度について
語のリスト
(1)生活情報誌から集めた語のリスト
(2)難語言い替えリスト
(3)旧試験2級以下の語のリスト
付録:難易度付き漢字表(旧試験対応)
おわりに
参考文献
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本辞典は全体の容量が10MB以上と重いため、分割してダウンロードしてください。
「この用字用語辞典で取り扱っている内容」のリンクをクリックすると、PDFファイルが開きます。
以下のリンクから、使用したい内容のみ印刷することができます。
また、
「Ⅲ.カテゴリーⅡ 語彙リスト」部分のExcelファイルをダウンロードすることができます。
※ページ番号に誤りがあったため、「目次」のページと「3.旧試験2級以下の語のリスト」以下のページを修正し、差し替えました。(3月19日)