では、なぜ、なかなか反応せず、かわりに意図していないボタンが反応してしまったりするのか。
「冬に誤動作が多いと思う方も多いようですが、乾燥ではなく、長い服を着ていたりして、袖などが先に触って反応してしまうという可能性はあります。また、タッチしようとしている人差し指でなく、小指が先についてしまったりしている場合も考えられますね」
その他に、「押しても押しても反応しない」という場合として考えられるのは……。
「たとえば、画面上のキーのないところにモノを置いていたりしませんか。また、稀にですが、2点を同時に押していたりすることもありえますね。これら以外では、ATMの機械本体が汚れていたり、光の一部が壊れているという可能性も考えられますので、どうしても反応しない場合は、やはり機械を替えていただくのが良いと思います」
いわれてみれば、画面上のキーの場所には十分注意していても、ATMの片隅に傘の柄をひっかけていたり、キーのない場所の隅っこにモノを置いたり、なにげなく袖が触れたりなんてことは、けっこうありそう。
「ATMが反応しにくい」とお嘆きの方は、乾燥のせいではないので、ご安心を。そして、上記の点をもう一度チェックしてみるのをお勧めします。
(田幸和歌子)