加賀市山代温泉の「ホテル大のや」の中庭に国鳥のキジが二羽現れ、美しい姿が宿泊客を喜ばせている。（小室亜希子）

　二羽はいずれも赤い顔と濃緑の体をした雄で、成鳥とみられる。二週間ほど前、中庭で木の実をつついている姿が確認された。その後も毎朝、どこかから飛んできて、日中は中庭で過ごし、夕方どこかに飛んでいくというサイクルを繰り返している。

　この中庭には四、五年前までタヌキがすみ着いていたが、キジが飛来してとどまるのは珍しいという。

　支配人の小杉馨さん（５９）は「今年は雪がないせいかな」と首をかしげつつ「野鳥を間近に見られて癒やされる。お客さんも喜ばれるので、長くとどまってほしい」と期待している。