青赤の新成人が定位置獲得に向けて猛アピールだ。沖縄・国頭キャンプ中のFC東京は15日、かいぎんフィールド国頭で紅白戦を行い、FW原大智(20)は主力組の右ウイングに入った。16日に今季初実戦となる沖縄SV戦を控え、大抜てきの予感が漂った。
だが、本人は「積み重ねてきた成果」と冷静に受け止める。昨年は午前練習前に誰よりも早くクラブハウスに姿を見せ、黙々とシュート練習を続け、190センチの長身を生かした打点の高いヘディングや左右の正確なシュートを身に付けた。不断の努力が実を結び、昨季はJ3で19得点を挙げて得点王にも輝いた。
今季は長谷川監督も名前を挙げるほどの期待を背負う。東京五輪代表への滑り込みも狙うプロ3年目は「シーズンの最初からアピールしないといけない。チャンスを信じて今年、最も旬な選手になりたい」と力を込める。定位置を争うライバルは多士済々。だが、「誰もが想像しない場所を自分は目指している」という若きストライカーは、リーグを代表するFWたちに真っ向勝負を挑む。